押し込められる藩主が全員暗愚であったかというとそうでもありません。たとえば岡崎藩主・水野忠辰のケースでは、改革を望まない保守的な家臣たちによるサボタージュとクーデターであったと考えられます。
もっとも有名な「藩主押込め」の事例がこの福井藩主・松平忠直のケースかもしれません。大坂夏の陣では真田信繁らを討ち取るなどの武功を上げた忠直ですが、元和偃武の世では活躍の場がなかったのかもしれませんね。
細川ガラシャという名前のほうが有名ですが、明智光秀の娘・たまはあるいは父以上に波乱万丈な人生を送った人です。一般には三女とされることが多いのですが、このドラマでは次女の設定となっています。
家臣による藩主の強制的な隠居を「藩主押込め」と呼びます。戦国時代なら暗愚な主君だとこれ幸いと下剋上も起こせるのですが、江戸時代でそれをやると藩そのものが取り潰されてしまうため、現実的な解決手段として藩主を隠居させ、新藩主を擁立するというこ…
足利将軍家の血を受け継ぐ喜連川家はじっさいは5千石にもかかわらず10万石格の大名として扱われていました。しかし豊臣秀吉によって再興された家でもあり、そのことも改易の理由だったのかもしれませんね。
大大名・加藤家が改易された理由は明らかではないのですが、小倉藩主でのちに加藤家に代わって熊本藩主となる細川忠興が忠広を「狂気」と断じているなど、加藤家側にも危険人物と思われる(少なくともつけこまれる)フシがあったようです。
「津和野騒動」はかつての尼子氏旧臣たちと、新参の藩主直臣との対立が生んだお家騒動ですが、もとはといえば3歳の子どもを15歳と偽って報告した生母の光明院とそれを黙認した幕府のせいで起きたといえます。
マンガの主人公でおなじみの仙石秀久を祖とする出石藩・仙石家で起きた「仙石騒動」は重臣派閥が争い、シーソーゲームを繰り返しながら、最終的に老中首座を狙う水野忠邦に利用されるという悲しい結末を迎えます。
来年の年賀状はくまモンたちにも出してみませんか? くまモン、ひこにゃん、わん丸君に送る際の宛先をまとめました。
米沢騒動で上杉家が改易にならずにすんだのは藩主の義父が保科正之であったこと、義弟が高家旗本の吉良義央であったことが大きいとされます。この吉良義央こそ「赤穂事件」で有名な吉良上野介です。
戦国時代に主君を裏切ることはそう珍しいことではなく、また織田信長は裏切り行為に寛容な大名でした。 もちろん朝倉景鏡が朝倉義景を裏切った理由がそのまま明智光秀が謀反を起こした理由と重なるわけではないのですが、腹心であり現場指揮官でもあったふた…
松平光長の母は徳川秀忠の三女・勝姫で、将軍家の血を色濃く受け継いでいましたが、父・松平忠直から気性の激しさも受け継いだのか、越後騒動に至る前に福井藩の世継ぎに介入するなど問題を起こしています。お家騒動が起こるのも当然という感じですね。
今回は「三大連立式天守」と呼ばれる和歌山城(和歌山県)、松山城(愛媛県)、姫路城(兵庫県)についての解説です。ぼくもすべて行ったことありますが、どれも天守以外にも遺構が残っていてオススメのお城ばかりです。
お家騒動が勃発すると幕府が介入することとなります。訴えが幕府に持ち込まれた場合はもちろん、そうでない場合も幕府が介入することで江戸幕府による幕藩体制はより強固となっていきました。
今回は「三大湖城」と呼ばれる松江城(島根県)、膳所城(滋賀県)、高島城(長野県)についての解説です。それぞれ宍道湖、琵琶湖、諏訪湖と日本を代表する湖の湖畔に築かれました。