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戦国時代にはサラブレッドはいなかった?

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いよいよ大河ドラマ『軍師官兵衛』がはじまりましたね。
(いくら時代考証をしているとはいえ)大河ドラマには演出上、事実じゃない表現も多々あるわけですが、よく指摘されるのが「戦国時代にはサラブレッドはいなかった」という話ですね。

『軍師官兵衛』でも岡田准一くん演じる黒田官兵衛が颯爽と馬に乗ってましたね。
(なんでも岡田くんはいつかのためにと前々から乗馬を習ってたそうですね)

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戦国時代の馬は、いわゆる「木曽馬(きそうま)」と呼ばれる日本在来種の馬です。
一時期は絶滅寸前だったそうですが、木曽馬保存会を中心に活動したおかげで、現在は200頭ほどが長野県や岐阜県で飼育されているそうです。
(日本在来馬といっても、もともとは蒙古の大陸系の馬です)

木曽駒 1

この木曽馬の見た目はポニーに似ていて、背が低くて短足というシルエットなので騎乗してもあまりカッコよくないので、どうしても時代劇ではサラブレッドが使われるのでしょう。
そもそも頭数が少ないというのがいちばんの理由でしょうけどね。

ただ、木曽馬がサラブレッドより秀でた点もあったそうです。
木曽馬は傾斜の強い山道など、険しい道を進む能力に優れていたり、走る際の揺れが小さく上下動が少ないので、馬上での動きが安定したという話をむかし「所さんの目がテン!」というテレビ番組で紹介してました。

戦国時代は移動の多くが山道ですし、馬上で刀や槍をもって戦うわけですから、木曽馬が活躍したのもうなづけるのですが、やっぱりドラマの中ではサラブレッドのカッコよさを優先するのもわかりますね。

さらにいうと別にポニーのようだから足が遅いかというとそうでもなく、最高時速は40kmくらいあったらしく戦闘に使っても十分すぎる驚異だったようです。

[追記]
今回の『軍師官兵衛』でも時代考証を担当されている小和田先生の本です。

時代劇のウソについてツッコミを入れた本も何冊か出てますが、時代考証というのは100%正確にコントロールすることじゃなく、「どう考えてもウソ」というのを避けることだとぼくは思います。
正しいけれどおもしろくないというドラマより、若干ウソが混ざっててもおもしろいドラマのほうがいいですしね。

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