全国のお城めぐりとあわせて御朱印集めを楽しんでらっしゃる団員の方へのインタビュー企画です。
ぽにょまる姫さんはいろんな場所にクルマやバイクで出かけられるそうですが、それぞれ専用の御朱印帳を用意されているそうです。御朱印集めというのは十人十色、じつに多様な向き合い方があるものだなとみなさんの話を伺いながらあらためて実感しています。
ほかにも御朱印集めの魅力など、たっぷりお話を伺いました。
(今回はメールインタビューです)
右側に神社の由来などの紹介があり、左側に御朱印をいただく白ページがあります。茨城や千葉の友人のところへ遊びに行ったときに茨城や千葉の神社めぐりをし、県内(私は神奈川在住)や都内は日帰りで回ったりしていました。群馬や栃木はなかなか行く機会がないし、最初は何年かかってもいいかな、とのんびり回るつもりでいたんですが、この本を買ったその年の夏にヘルニアが悪化し、入院手術……。退院後、リハビリと病気平癒祈願を兼ねて「御朱印めぐりすれば?」と友人に勧められ、ちょくちょく出かけることに。この本のおかげでこれまで行ったことのない場所や景色に出会うことができました。
櫻木神社(千葉県野田市)で戌年の元旦にいただいた限定の御朱印です。仕事で犬とふれあうことも多いので、縁起担ぎでもらいに行きました。この御朱印は文字で犬を表していて、それ自体とてもかわいい上に、これを入れる特製のクリアファイルも桜が散っているデザインですごく素敵なんです。
あとは、松陰神社(東京世田谷)の御朱印帳にいただいた象山神社(長野県)の御朱印(弟子の松陰の御朱印帳に師匠の佐久間象山を祀る神社の御朱印をいただいたので、象山神社の方が「これは良いめぐりあわせですね」とうれしそうにおっしゃっていました)や、福井の剣神社(織田家発祥の地)でいただいた剣神社の御朱印と北ノ庄城の柴田神社と三姉妹神社でいただいた御朱印(期せずして織田家つながりの御朱印が並びました。剣神社に行った翌日はツアー参加でした。柴田神社の次に連れて行かれたのが新田義貞公ゆかりの神社だったので順番が逆だったら、こうはならなかった)など。これらは狙ったわけではなく、偶然の産物ですが、こうした取り合わせができたのも、うれしいご縁だと思っています。
もともと神社仏閣が大好きでよく出かけていたのですが、御朱印は「なんだか敷居が高そう」と思って手を出さずにいました。けれど、今は「御朱印をもらわない旅は物足りない」くらいに思っています。お参りできたお礼と感謝の気持ちでいただくのはもちろんのこと、各地の歴史を学ぶきっかけにもなり、必ず日付が入るので旅の記念にもなります。
御朱印めぐりをはじめた頃、浅草の今戸神社の方(御朱印ガールブームの火付け役)が、「家に帰ったら御朱印帳をしまいっぱなしにしないで、時折、開いて眺めてくださいね。そうするだけで神様は喜んでくださいますから。開くだけで、また神様とつながることができるんですよ」というようなことをおっしゃっていました。スタンプ帳とはわけが違うので、そこは履き違えないでくださいね! あ、令和元年を迎えてから御城印も集めはじめました。これはスタンプ感覚なので気楽にやっています♪
ちなみに、電車旅用の御朱印帳は300円のガチャで出た巾着袋を使っています。サイズがちょうどいいし、かわいくて目立つデザインなのでカバンの中で迷子になりにくく、すぐに取り出せます♪
お話を伺ってみての感想
ぼくもヘルニアで手術をしたことがあるので、リハビリと病気平癒祈願を兼ねて御朱印集めをはじめたというのは自分のことのように感じました。お城めぐりもリハビリや運動不足解消に向いた趣味ですが、御朱印集めの場合はさらに神様(仏様)に参拝するので、身体も心も健康的になれそうな気がしますね。
また、お守りやおみくじとちがって、御朱印はずっと手元に置いておけるというのはあらたな発見でしたが、たしかにそうですよね。この手の話をコスパで論じることが無粋なのは承知していますが、数百円で全国各地の神様(仏様)とつながり(ご縁)を持ちつづけることができるというのは、なかなかオトクなことだなと思いました。
そして今戸神社の方がおっしゃっていたという御朱印帳を時どきでいいから開いて眺めれば神様も喜ばれますよというアドバイスも素敵ですね。ぼくもさっそく開いて見てみましたが、参拝した日の思い出が蘇ってくるので楽しいです。
ぽにょまる姫さんは当初「なんだか敷居が高そう」と思われていたそうですが、今回いろんな方に話を伺っていて気づいたのは、敷居が高そうだなあと二の足を踏んでいた方のほうが長続きしているというか、その後もずっと御朱印集めをつづけられていることが多いということです。
ブームに乗っかることが悪いことだとは思いませんが、すぐ飛びつくのではなく一度躊躇して、自分の内面と向き合うという行為そのものが御朱印集めのスタートのような気がするんですよね。
ぼくはまだ御朱印集めをはじめたばかりですが、ご縁を大事にして、ゆっくりと長く楽しんでいきたいなと思いました。
今回お話を伺った、ぽにょまる姫さんのプロフィールです。