攻城団ブログ

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御城印のつくり方

お城ニュースに掲載したとおり、このたび島田市博物館からの依頼により諏訪原城の御城印を攻城団で製作させていただきました。

news.kojodan.jp

それに先立って御城印のサンプルを製作したので、その際のメモやノウハウを共有します。いまこの瞬間も全国各地の自治体や観光協会等で御城印を検討されているかと思いますが、ぜひ参考にしてください。
(ご相談もお気軽にお寄せください)

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御城印のつくり方

作業工程としては大きくわけて以下のようになります。

  1. デザインする
  2. 紙を選んで印刷する

順に説明していきます。

御城印をデザインする

用紙サイズは「A6」でいいと思います。
はがきサイズも検討したのですが、ポストカード印刷は選べる紙が少ないことと、(紙が厚めのため)1枚あたりの単価も高くなるので、A6サイズをオススメします。

つづいて御城印のデザインですが、一般的には歴代城主の家紋が配置されることがほとんどですが、ひとつのみを中央に置くパターン、複数の家紋を並べるパターンがあります。
また家紋をあらかじめ印刷するか、スタンプとしてあとから押すかも検討する必要があります(後述)。

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フォントは毛筆系のものを使えばそれっぽくなります(ライセンスにはご注意ください)。
また文字色の指定は黒でいいのですが、透過度(不透明度)の指定で「95%」程度にしておくと、うっすら透けて見えるようにできます。

一方、家紋(朱印)のほうは「#ca1c1d」を指定しています。
このあたりは好みもあるので微調整してください。

城名はできるだけ大きくしたほうがおさまりがよくなりますので、上下の余白を小さめにして、左右の中心に配置されるように文字のサイズを調整します。
フォントにもよりますが、だいたい「100pt」前後になると思います。

家紋のデータ入手

その家紋ですが、パブリックドメインや商用利用可能な素材集で見つかればそれを利用するのが簡単です。
以下のサイトは戦国武将の家紋データをフリー素材として配布されているので目当ての家紋がないか見てみてください。

hakko-daiodo.com

こちらはぼくが持ってる素材集です。有名武将の家紋はだいたい入っています。

日本の歴史 戦国素材集

日本の歴史 戦国素材集

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: エムディエヌコーポレーション
  • 発売日: 2010/06/25
  • メディア: 単行本
 

もちろんなければつくるしかないのですが、シンプルな家紋であればグラフィック系のアプリで素人でもつくれます。
以下の画面はぼくがつくった京極家の家紋「平四つ目」ですが、正確には13分割らしいんですね。でも配布されている家紋は正しい比率のものがなかったのでつくりました。

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せっかくなのでつくったデータをフリー素材として配布しますので自由にお使いください(許諾不要、商用利用可能)。

京極家紋_13分割.ai

スタンプ利用の場合

文字のみを印刷しておき、家紋がデザインされた朱印をあとから押印することもできます。
1枚ずつ異なる御城印になりますし、手作り感が増すので喜ばれます。
その場合はデータ入稿できるハンコ屋さんに注文すれば作成可能です。

このとき大きなスタンプ台(または朱肉)が必要になります。
A6サイズの横幅は105mmなので、中央に存在感のある朱印のサイズとなると「8cm」程度と考えてください。
(「聚楽第」の御城印の桐紋が77mm程度)

よってそれよりも大きいスタンプ台をご用意ください。
シャチハタ系の手頃なものから、朱肉の場合は寺社が御朱印のために使うような高級なものまでいろいろ選べます。

御城印を印刷する

次に紙を選びます。
御城印の場合、郡上八幡城や鳥取城のように地元の和紙を使っているところもありますが、もしそういうのがあれば使ったほうが地元のアピールにもなるのでいいと思います。
なおこうした和紙印刷の場合は特殊な印刷機を使わないといけないケースがあるので、印刷所に相談してみてください。

多くの場合は「和紙っぽい」紙に印刷することになりますが、印刷所によっていろいろ選べるのでサンプルを取り寄せてみるのがいいと思います。

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左から、いなほ、しこくてんれい、アラベールホワイト

見た目も肌触りもけっこうちがいます。
コスパがいいのは御朱印帳などにも使われている「奉書紙」でしょうか。ほかにも和紙風の紙がいくつかあるので、攻城団で製作した際は奉書紙以外にも「しこくてんれい」「アラベールホワイト」「いなほ」などの紙で試してみました。「上質紙」は表面がツルツルすぎてダメでした。個人的には見た目よりもある程度ザラッとした肌触りの紙のほうがいいように思います。

御城印にかぎらず印刷物を製作する際はできるだけ多くの枚数を同時に注文したほうが単価が安くなります。
在庫を抱えるリスクにもなるので、多ければいいというわけではありませんが、ちょっと多めにつくっておいたほうがいいと思います。

特別版の御城印を作成する

イベントなどで特別感のある御城印を作成することもあろうかと思います。
たとえば「金文字」にするとか「イラスト版」といったデザインをじっさいにつくって試してみました。
(このイラスト版は写真をイラスト風に加工していますのでお手軽です)

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こうした特別版は乱発はしないほうがいいと思いますが、イベントに出展する際や、年に一度の「城の日(4月6日)」などに限定して販売するのは喜ばれると思います。

サンプルを配布します

今回ぼくらがサンプルで制作した御城印「聚楽第(奉書紙版)」をおすそ分けします。

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現在、オンラインショップで無料配布中です。なお価格は0円ですが、送料はかかりますのでご注意ください。
(ほかの商品を購入されるついでにカートに入れることをオススメします)

御城印サンプル「聚楽第」を見る

自治体・観光協会のみなさんへ

このように御城印の製作はそれほどむずかしくはありませんのでご自身でも、また地元の印刷会社でも対応できると思います。
ただし攻城団には全国の御城印情報が集まっていますので、もし御城印の製作でお困りの際にはお気軽にご相談ください(奉書紙以外のサンプルもご用意しております)。

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