攻城団ブログ

日本の歴史をまるごと楽しむためのブログ

攻城団ブログ

お城や戦国時代に関するいろんな話題をお届けしていきます!

城葱さんの「城もなか」道中記【彦根城編】

城葱さんが彦根城訪問にあわせて、城下町にある3つの城もなかを満喫されたみたいなので、レポートを書いていただきました。さすが彦根城、城菓子の充実ぶりが国宝級です。
彦根駅からのルート上にもお店があるようですので、今度訪問する際はぼくも立ち寄ってみようと思います。

f:id:kojodan:20200303214709j:plain

今回は、滋賀県の彦根にいってきました。彦根城は、やはり国宝! 彦根城の「城もなか」が3つもありました。彦根城三大「城もなか」を、旅日記もかねて、ご紹介させていただきます。
同じく彦根城をモチーフにしているにもかかわらず、三者三様の特徴と味わいがありました。いずれも彦根城の散策過程で立ち寄れる場所なので(ふたつのお店は彦根城のすぐ近く)、ぜひ彦根城攻めの際には「城もなかブレイク」を挟んではいかがでしょうか。

彦根城の城もなか

さわ泉さんの「彦根 城最中」

f:id:kojodan:20200303215323j:plain

1個170円

ひとつ目の彦根城の城もなかは、さわ泉さんの「彦根 城最中」です。
皮は立体直方体の形状で3層、側面中央から割るタイプの皮。食感はもっちり、比較的皮の主張が強いもなかです。滋賀県内のもなか皮製造会社(もなか皮問屋)に注文されているとのことですが、皮の型はオリジナルとのことで、独特な形状です。全体的にずんぐりしている感じが愛らしいお城もなかです。

f:id:kojodan:20200303215343j:plain

あんは粒あん、ぎっしり詰まっています。
さわ泉さんのお菓子は全体的にパッケージが和のテイストかつ斬新なので面白く、とくにこの「彦根 城最中」は現代的なパッケージで、真っ白い紙包みに黒い文字と真っ赤な紐がとても鮮やかな印象を受け、記憶に残るパッケージです。その中に白い不織布に城もなかは優しく包まれています。その様も、城もなかの高級感や優しい印象に繋がっている気がします。

f:id:kojodan:20200303215449j:plain

さわ泉さんへは、彦根駅から徒歩で行きました。彦根城へ「いろは松」側から攻めようとすると、さわ泉さんのそばを通らざるを得ないため、空腹時だとさわ泉さんから香る団子の醤油の焼けた香りにやられてしまうこと間違いなしです。帰りにいろは松側から駅に向かおうとすると必ず視界に入る好立地にお店が存在しています。

f:id:kojodan:20200303215646j:plain

イートインできる喫茶も兼ね備えておられるので、そこで一服休憩するにはもってこいです。個人的には、抹茶が飲め(彦根城内でもいくつか飲めますが)、お菓子や団子を落ち着いて食べられるいい場所だと思います。
お店の人たちも変わった客だったであろう私を温かくおもてなししてくださいました。彦根城に行ったら必ずここで抹茶・城もなか・団子で一服するルーティンにすることに決めました(笑)

f:id:kojodan:20200303215546j:plain

・さわ泉(彦根市佐和町1-7)
営業時間 10:00~18:00(12~2月は17:00) / 定休日 無休 / 0749-27-3030

木村製菓舗さんの「彦根城」

f:id:kojodan:20200303215635j:plain

1個120円

ふたつ目の彦根城の城もなかは、木村製菓舗さんの「彦根城」です。
立体的なもなかの皮は隅から対角線に割るタイプで、直方体の形状の五層天守のもなかで表現しており、いわゆる五層角対角線割り型の皮となっています。彦根城は三層だった気がしますが、その辺は城菓子あるあるです。現実とは異なる形状となっていても、あくまで城もなかはイメージですので、五層のイメージでつくられたものと理解してください。
いや、でも最下部の一層は張り出しているだけで、屋根ではなく四層? そうすると彦根に移築縮小前の大津城の四層天守を表現しているのか? ならば彦根城というより「大津城もなか」なのでは? なんて悶々と疑問もわいてくるわけなんですが、それは城好き・城もなか好きの空想遊びということで、彦根城の城もなかとしておきましょう。

f:id:kojodan:20200303215707j:plain

またこの皮は鯱部分に注目です。井伊の赤備の兜にそびえる角のように、鯱部分が比較的大きく目立ち、しっかり存在感を示しています。立体型のもなか皮で鯱部分がここまで強調されているのも珍しいです。きっと立体型の皮は出っ張りが多いとその部分が衝撃で傷みやすくなるべく極端な出っ張りを少なくする傾向にあるのではないかと思います。
パッケージはとくに文字の主張が強く、「彦根城」と勢いのある筆太文字で書かれ、店頭に並ぶ姿にも他のお菓子に負けない気迫が感じられます。背景に用いられている緑色が、緑深い夏の彦根城、もしくは松と彦根城をイメージしているのでしょうか。文字と緑がとても目立ちます。

あんは粒あん。食べる前にあんを確認するため、中を割ってみると、ちょっとずんぐりもっちりとしていて、流動性が少ないあんでした。あんの取り扱いやすさからすると難儀な状態だし、あんまり見ない状態で、頭に「?」がたくさん浮かんでいました。
食べてみて、出来合いの城もなか(皮とあんが別々で食べるときに自分であんを皮に挟む手作りタイプではない)にもかかわらず、パリパリ感に驚きました。お店で注文に応じ、ひとつ一つ皮とあんを合わせてくれているようで、かつあんに水分が少ないためか、購入してからだいぶ時間をおいてから食しましたが、皮のパリパリ感はほぼ手作りタイプ。限りなくパリパリを味わってほしいというお店のこだわりですね。そのためのあんの状態だったんだと納得しました。見た目はよくあるもなかのあんこと異なりますが、味は紛れもなくあんこ。しっかりとした城もなかに、こだわりという味わいが加わり、至福の時間でした。

f:id:kojodan:20200303215524j:plain

お店は彦根駅西口の「井伊直政像」から城に向かって伸びる「駅前お城通り」沿いにあります(城に向かって左手側)。この道から城に行く場合はよほどのことがない限り立ち寄ることができる場所にありますので、ぜひ行きでも帰りでもお立ち寄りください。

f:id:kojodan:20200303215652j:plain

また包装紙にも注目。彦根城と松が鮮やかに描かれている包装紙です。せっかくならいただきましょう。

f:id:kojodan:20200303215554j:plain

・木村製菓舗(彦根市佐和町11-18)
営業時間 9:30~17:00 / 水曜日定休 / 0749-22-1934

なか里さんの「ひこね城もなか」

f:id:kojodan:20200303215630j:plain

1個125円

最後3つ目の彦根城の城もなかは、なか里さんの「ひこね城もなか」です。
皮はふたつ目の木村製菓さんの城もなかと瓜二つな五層直方体の形状で、立体的で角から対角線に割るタイプ(五層角対角線割り型)の皮です。

f:id:kojodan:20200303215617j:plain

この皮のドッペルゲンガー現象は、どちらの皮も滋賀県内のもなか皮の製造会社(もなか皮問屋)から仕入れているとのことで、滋賀県内に城もなかの生命線であるもなか皮製造会社(もなか皮問屋)が存在していることで発生したものと推察されます。もなか皮のメーカーがないところでは、遠くの他府県から仕入れる必要があり、苦労されていると聞いています。この地場産もなか皮が使えるという環境は恵まれたものなのでしょう。とはいえ、聞くところによると昔は彦根市にももなか皮の製造会社(もなか皮問屋)はあったらしく、それが残っていれば総彦根づくりの城もなかが実現できたのかもしれません。
あんは刻み栗入りの粒あん。栗などが入っていると、あんのグレードが上がるような気がして、高級感のほか、食感、味わいに深みが増します。

f:id:kojodan:20200303215535j:plain

お店は南彦根駅前のビバシティ(Viva City)彦根の中にある店舗に行きました。
注意点としては、時間帯等によっては冷凍の場合があります。冷凍の場合、自然解凍後にもなか皮がもろくなりやすく、割るときなどボロボロになる恐れがあります。今回は突然閉店間際にお邪魔して購入したので、冷凍となりましたが、あらかじめ買いに行くことが決まっていれば、事前に注文しておいて冷凍前のものを取り置いて頂けたかもしれません。

f:id:kojodan:20200303215606j:plain

なお、なか里さんでもぜひ包装紙をもらってください。ワンポイントで彦根城が描かれています。

f:id:kojodan:20200303215719j:plain

・なか里(彦根市竹ヶ鼻43-2 ビバシティ彦根1F)
営業時間 10:00~21:00 / 定休日 ビバシティ彦根の休業日に準ずる / 0749-24-7033

彦根城への城攻め

彦根城へは、彦根駅から徒歩で向かいました。
途中に「木村菓子舗」さんや「さわ泉」さんがあるので、天気が良ければぜひ徒歩で彦根駅から彦根城まで歩いてみてはどうでしょう。

駅からの道中は、彦根城の天守がとても高い位置に見え、結構登らないといけないんじゃないのか? と足腰がビビっていましたが、行ってみれば大好きな石垣に囲まれ、天秤櫓をはじめどんどんあらわれてくる門や櫓が休む暇なく次から次へと目に飛び込んでくるので、まったく苦になりませんでした。また雨降りは服が濡れたり傘を持って手がふさがったりで煩わしい一方、石垣の苔が雨によって映えるので石垣の苔好きにはいいところもありました。

f:id:kojodan:20200303215519j:plain

城内では、ベタですが、とくに天秤櫓をくぐるまでの高い石垣に囲まれながらぐるりと回って登っていくところがいいです。攻め込む兵の気分で上を気にしながら楽しんで城攻めできます。
とくにほかの城攻め者(観光客かもしれないけど)が周りにいてくれると、橋の上から見られている、櫓の中から睨まれている状態を感じることができるのでいいですね。

f:id:kojodan:20200303215713j:plain

彦根城のように木造の天守(櫓)は、心が落ち着くというか、心が躍って興奮するというか、癒しを得つつエネルギー注入されている気分になります。今回雨天だったため空気が湿っており、その湿りが木造の柱や床に触れても感じられ、当時この城にいた人たちも雨の日は柱を触ってこの湿りを感じたのかなと、思いを馳せていました。

f:id:kojodan:20200303215540j:plain

彦根城の赤い御城印、そして記念金メダルを購入! 金メダルはいくつあってもうれしいです(金メダルをたくさん集めて海賊の財宝見たいのつくりたい!)。
なお百名城スタンプはかつて押しているので今回はなし。存分に石垣、苔、城からパワーをもらって、いろは松並木を抜けた帰路の途中、「さわ泉」さんで一服。団子に城もなか、抹茶と贅沢な取り合わせで彦根城の記憶を噛みしめました。

その他の彦根城の城菓子

さすがは国宝「彦根城」、「ひこにゃん」をはじめ観光客へのおもてなしが充実し、お土産も充実しています。そのため、彦根城にちなんだお菓子、いわゆる彦根城の城菓子もたくさんと存在しているのを確認してきましたので、それらをご紹介します。城もなかとともにいかがでしょうか。

さわ泉さんの「城の礎」

f:id:kojodan:20200303215658j:plain

1個400円

彦根城の石垣に見立てた丹波黒豆の甘納豆。黒豆は葡萄豆ともいわれる大粒の豆。
パッケージが和風で手が込んでおり、並んでいると目を引く。付いている花は白色、赤色の二種。表面が乾燥していて手がべたべたしないので食べやすく、また携帯しやすい。
私はお節の黒豆が好きなのでこのお菓子はとても好み。賞味期限も1カ月で比較的長持ちなので、携帯用お菓子として持ち歩きたいと思う逸品。

さわ泉さんの「名月 彦根城」

f:id:kojodan:20200303215728j:plain

1個170円

栗と小豆を寒天で固めた錦玉。栗が月、小豆が石垣をイメージしている。お堀の水に映る月と石垣というように感じる。小豆酒や茶抽出液が含まれていて、奥深い味とほんのり大人の雰囲気を醸し出すお菓子。パッケージは「彦根 城最中」に似ており、高級感ある紙ときらびやかな緑色の紐で縛ってありシンプルで美しいデザイン。

なか里さんの「湖城」

f:id:kojodan:20200303215640j:plain

1個130円

風味豊かな味わいの柚子入りきみあんの乳化まんじゅうで、表面に「彦根橘」の家紋が浮き彫りされている。古文の教科書のような和風のパッケージに包まれ、食べ応えあるサイズ。湖城とは彦根城のことだと思います。品名は古城。

なか里さんの「天秤櫓」

f:id:kojodan:20200303215611j:plain

1個125円

彦根城の天秤櫓がその名についた、そば饅頭。口に入れた瞬間のそばの香りが口いっぱいに広がり、そばの香ばしさとあんこの甘さがおいしい。そば粉が皮に練りこまれており、あんはこしあん。パッケージの帯に描かれている天秤櫓が美しい。

なか里さんの「彦根城 ゆかりの里」

f:id:kojodan:20200303215600j:plain

1個130円

柚子風味の白あんを抹茶入りの餅で包んだまんじゅう。モチモチ感がとくによい。あん、餅それぞれに、和風の味を感じられるひと手間加わったお菓子。パッケージは紅葉が散らばる秋の夕焼けの様で、巾着状の紐を解き開ける仕掛けが楽しい。

なか里さんの「彦根 お城焼き」

f:id:kojodan:20200303215724j:plain

1個130円

ミニニッキ餅の入ったどらやき。あんは粒あん。表面に彦根城とひこにゃんのイラスト、パッケージにもひこにゃんが大きく描かれ、丸文字フォントで可愛らしい感じだけど、ニッキ餅が入っているため、京都の八ッ橋のような風味と気高さを感じる味です。気軽なお土産としてもいいかも。

菓心 おおすがさんの「金亀」

f:id:kojodan:20200303215549j:plain

1個170円

彦根城の別名「金亀城」の金亀から名前をとっている。炊き上げた鹿の子豆を寒天で固め乾燥させたもの。金箔がちょんと飾られ、金亀の金にちなんでいるのかもしれない。貧乏性だからなのか、金箔がついているだけで高級感がぐ~んと増す。
月が映る池のような見た目のほか、食感が乾燥した寒天の固めの表面から水分の含んだスッと緩やかな寒天の食感に一口の中でも変化する。さらに小豆がまた違った食感を生み、ひとつの菓子の食感のバリエーションが楽しい菓子。包みもお洒落で、幻想的な白兎のような角(耳)がついた白い和紙の包みを広げると「彦根橘」の紋のシールが貼られており、隠されたお宝を見つけたような喜びを得る。

・菓心 おおすが(彦根市中央町4-39)
営業時間 08:00~18:00 / 定休日 無休(元旦は休み) / 0120-225-722(0749-22-5722)

おおすがさんは、私が訪れた時には店舗改装中で、間借店舗でしたが、商品パッケージや商品包装、陳列に至るまで洗練された上品かつ高級なイメージのあるお菓子屋さん。新しい店舗もどんなものになるのか期待大なので、またお邪魔したいと思います。
なお、改装後店舗の営業開始は2020年3月6日~とのこと。

いと重菓舗さんの「古城桜」

f:id:kojodan:20200303215529j:plain

1個145円

波型のクッキー生地に、クリームを挟んでいるヴァッフェル菓子。ヴァッフェルとは、ドイツ語でワッフルのこと。この菓子種は京都の鼓月さんの「千寿せんべい」が有名どころです。洋菓子なんだけど、和風な部分、雰囲気を感じざるを得ない不思議なお菓子。和風の洋菓子といったところです。
食べると口のなかに、桜餅の香りがします。桜の葉のエキスなどが使用されているようで、食べてまだ見ぬ桜の彦根城に思いを馳せることができました。
なお、いと重菓舗さんではぜひお菓子袋にも注目(もしかしたら包装紙もかも?)。彦根城を中心とした彦根の城下町の古地図がデザインされています。

f:id:kojodan:20200303215623j:plain

(最初はこのデザインに気づかず、粗末に扱ってしまったため、くちゃくちゃに……)

いと重菓舗さんは、彦根の代表銘菓「埋れ木」のお店でも有名。彦根城近辺(駅前通り店)など市内各所に店舗があるので、立ち寄りやすいですね。私は「古城桜」と併せて「埋れ木」を購入させていただきました。

・菓子匠 いと重菓舗
ビバシティ店(彦根市竹ケ鼻町43-2)
営業時間 10:00~21:00 / 定休日 ビバシティ彦根の休業日に準ずる / 0749-22-7568
<その他の本店(支店)>
本店(彦根市本町1-3-37)
営業時間 8:30~18:00 / 火曜日定休/ 0749-22-6003
駅前通り店(彦根市佐和町3-15)
営業時間 9:30~18:00 / 火曜・水曜日定休 / 0749-26-7282
ギャラリー店(彦根市本町1-7-41)
営業時間 10:00~17:30 / 火曜日定休 /0120-21-6003 (0749-22-6005)

おわりに

2020年(令和2年)2月に滋賀県の城めぐりがてら、彦根城周辺にて、彦根城の三大城もなかを探求してきました。今回は短めに3つの城もなかの個性や販売店、そして彦根城への城攻めの記録をご紹介しました。
城もなかが3つもあるほか、まつわる城菓子がいくつもあり、彦根城が地元に愛され、またシンボルとしての天守の存在感は市民の誇りなのだと感じさせられました。

今回ご紹介した3つの城もなかはどのお店も滋賀県内からもなか皮を仕入れていると伺い、滋賀県で城もなかが発達した背景には県内のもなか皮の製造会社の存在があるのではないかと新たな発見もあり、じつに収穫の多い旅でもありました。機会があれば、城もなかができるまでにどのような工程を経ているのか調べてみたいと思いました。
ご覧になった皆様が、これを機にお城めぐりのお供に城もなかを選んでいただけたら、そして城もなかとの出会いのきっかけとなれば幸いです。

f:id:kojodan:20191205212535j:plainそれでは、
城めぐりのおともに「城もなか」を!
よき「城もなか」との出会いがありますことを祈っています。

twitter.com

seesaawiki.jp

blog.kojodan.jp

kojodan.jp

フィードバックのお願い

攻城団のご利用ありがとうございます。不具合報告だけでなく、サイトへのご意見や記事のご感想など、いつでも何度でもお寄せください。 フィードバック

読者投稿欄

いまお時間ありますか? ぜひお題に答えてください! 読者投稿欄に投稿する