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江戸時代をデータベース化する

外様大名40家」と「譜代大名126家」の原稿部分はブログに、後半の大名家名鑑については個別のページとして作成していますが、せっかくなので江戸時代のデータベース化を進めています。
まだ途中ではありますが、おおよその形ができてきたので経過報告をしたいと思います。

江戸時代の仕組みを整理する

江戸時代の仕組み、つまり幕藩体制というのは徳川家康が樹立した江戸幕府と、諸大名(諸藩)との連邦国家でした。
これをデータベースとして再現するには、構成する項目を整理する必要があります。単純に図式化するとこんな感じでしょうか。

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大名の支配領域である「藩」があり、藩主をつとめる「大名家(家)」があり、歴代の「藩主(人)」があります。
今回はこのうち上のふたつ、藩と大名家のデータベース化に取り組んでいます。

藩の存在期間を可視化する

まず「藩」とはなにかということですが、とりあえず藩について理解しておくべきポイントは「藩という名称は江戸時代には使われていなかった(当時は「領分」と呼ばれていた)こと」と「藩とは飛び地も多く、また蔵米支給による新田藩もあって、概念的=バーチャルなものだった」という二点です。

江戸時代を通じて、藩はあらたに生まれたり(立藩)、つぶされたり(廃藩)するのですが、その総数は500以上あったそうです。よく「江戸300藩」といわれますが、これは同時期に存在したのがだいたい270前後だったことから(幕末期でもそのくらい)呼ばれてるようです。
厄介なのは一度廃藩になった藩が、数十年後に復活することがあるという点です。たんに増減するだけなら開始年(立藩年)と終了年(廃藩年)を入れておけばいいのですが、復活する場合があるとなるとデータが少し複雑になります。

これをうまく入れていくとこんなふうに藩の成立と廃藩の期間がひと目で確認できるようになります。
中には二度三度復活している藩もありますが、そういうのもぱっとわかります。

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江戸時代に存在した藩の一覧(まだ一部)

藩と大名家の関係を可視化する

藩が同時期に270前後あるということは、少なくとも大名家も同じ数だけ存在するということです。
とくに江戸時代には大名が子どもたちを独立させる=分家がたくさんできました。いちばん有名な分家は徳川家における御三家ですが、同じように宗家の跡継ぎのバックアップとして自分の領地を分割して分家をつくりました。分家の分家もできたりしています。

そして大名家はずっと同じ藩にいたわけではありません。
出世あるいは左遷によって別の藩に転封したり、なにかやらかした場合には改易といって家をとりつぶされることもあります。
だから藩と家の関係は「1:N」となります。前田家のように江戸時代の最初から最後まで加賀藩主をつとめたケースなら「1:1」ですが(しかし前田家は富山藩や大聖寺藩に分家を立てています)、明石藩の場合は小笠原家にはじまり、戸田松平家、大久保家、藤井松平家、本多家(の分家)、越前松平家(の分家)と6家が藩主をつとめています。

これも単に文字で一覧にするよりも、藩主をつとめた「期間」がわかるようにしました。
江戸初期はいろんな大名家が入れ代わり立ち代わりで藩主をつとめたものの、中期以降は越前松平家(の分家の明石松平家)がずっと藩主をつとめたことが横棒の長さから一目瞭然です。

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明石藩

もちろんこれは大名家側からも確認できます。
小笠原家は明石藩のあと、小倉藩に加増移封されますが、どこの藩主をどのくらいつとめたかがわかるようになっています。本家と分家もツリー表示にしました。

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小笠原家

完成するのを楽しみにお待ちください

まだ一部のデータしか入力できていませんが、やろうとしていることはお伝えできたんじゃないかなと思います。
江戸300藩の一覧表をつくるだけではつまらないし、攻城団の「楽しく学ぶ」というコンセプトにそぐわないので、「江戸時代を可視化する」というチャレンジをしてみました。
江戸時代にどういった藩がどの時期に存在していたのかといったデータを、藩主の履歴や年表と組み合わせて表現するのはなかなかおもしろいんじゃないかと自画自賛しているところです。

ちょうど先日、自分がどのエリアのお城を訪問してきたかを可視化する「訪問済み日本地図」に旧国バージョンを追加しましたが、攻城団ではデータを「どう見せるか」についていつもより良い方法を模索しています。

kojodan.jp

これから徐々にデータを補完していきますので完成するのを楽しみにしていてくださいね。
(もっとも江戸時代をデータベースにするには人物の追加はもちろんのこと、老中などの役職に就任した履歴など、さらにデータを拡充しないといけないのですが、それは先々の目標とします)

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