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【お城の基礎講座】2.城の建物

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のイメージ...

お城と言うとほとんどの人が天守を思い浮かべると思います。
しかし天守だけがお城というわけではありません。
天守以外にもたくさんの建物がありましたので、今回はそれをご紹介したいと思います。
一緒に見てみましょう。

城郭の建物

城の敷地にある建物

お城の敷地内にあった建物を順番に説明していくために、まずはお城に入るところからスタートしたいと思います。

橋(はし)

まず最初は橋です。
お城は大体堀に囲まれていますので、この堀を渡るためには橋が必要です。
橋には木の橋と土の橋がありましたが、木の橋は残念ながら現存しているものはありません。

門(もん)

橋を渡ると次には門があります。
さらにお城には、門のところに櫓を構えているものもあります。
また堀の隅などには、櫓が構えられていました。

番所(ばんしょ)

城の門から出入りするものを見張ったり、城内の見回りをする役目の人たちが詰めている場所があります。
この番所は門の近くなどに作られていました。

櫓(やぐら)

曲輪や城内を守るために、天守以外にも櫓を多数配置していました。
櫓は平櫓(一階建て)、二重櫓、三重櫓、門と一体化した櫓門、多門櫓などがあります。

御殿(ごてん)

さらには政(まつりごと)を行うために御殿がありました。
御殿は政以外に城主の住まいとすることもありました。

その他

これらの建物以外には倉庫や馬屋などもありました。
このように城内には天守だけではなく色々な建物が建てられていました。

城郭にあった建物

城郭にかつてあった建物で、天守、櫓、門以外で現存しているものをピックアップしてみましょう。

御殿(ごてん)

現存する御殿は日本に現在四つしかありません。

本丸御殿

現存している本丸御殿は、高知城川越城です。
高知城は天守も現存しており、天守と本丸御殿が現存する唯一の例です。
川越城は本丸御殿の一部が現存しています。

二の丸御殿

二の丸御殿が現存している例は二条城掛川城です。
二条城は世界遺産にも登録されており、御殿も国宝になっています。

復元された御殿

復元された御殿もあります。
熊本城本丸御殿や佐賀城本丸御殿などです。
そして最近注目なのは、復元された名古屋城本丸御殿です。
400年前の尾張徳川家の様子を追体験することができます。

番所(ばんしょ)

門や城へ出入りする人の管理や見張りとして番所が使われました。
江戸城や二条城に現存の番所があります。

金蔵(きんぞう)

金を保管しておく蔵です。
大阪城に唯一現存しています。

馬屋(うまや)

馬をつなぎとめておくための施設です。
今で言う駐車場のようなものです。
身分の高い武士は馬に乗って登城するため、馬屋は必要でした。
彦根城に唯一現存しています。

煙硝蔵(えんしょうくら)

火薬やその原料となる硝石(しょうせき)などを保管しておくための蔵です。
中で爆発しても耐えられるように、すべて石で作られています。
大阪城に唯一現存しています。

米蔵(こめぐら)

お米などの生活必需品を保管しておく蔵です。 

まとめ

お城と言うと天守だけを思い浮かべてしまいますが、お城と言うのは実に様々な建物で構成されていたんですね。
ということで、お城の建物というお話でした。

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