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【お城の基礎講座】10.櫓の名称と方位

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櫓は城郭にとって、防衛上、とても大きな役割があります。
そして、戦術的に配置されています。
櫓のネーミングは、その位置によっては方位で名前が付けられました。
今回は櫓の名称と方位について考えてみたいと思います。

櫓の名称と方位

櫓を方位で呼ぶ

 

櫓(やぐら)は城郭を守るための拠点であり、一般には曲輪(くるわ)の隅の部分に作られることが多いです。
これは一般的に隅櫓(すみやぐら)と呼ばれます。
隅に建てることによって二方向の視界が開けるため、敵の動きがよく見えたり、迎撃したりするのに適しています。
この隅櫓は、よく方位で名前が付けられています
例えば西北隅櫓(せいほくすみやぐら)、東南隅櫓(とうなんすみやぐら)といった具合です。

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櫓を干支で呼ぶ

江戸時代には、北から時計回りに三十度毎に干支の名前を方位につけていました。

ご存じの通り十二支は、
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
(ね・うし・とら・う・たつ・み・うま・ひつじ・さる・とり・いぬ・い)
の12種類からなっていますよね。

子(ね)を北、卯(う)を東、午(うま)を南、酉(とり)を西に置きます。
そしてその間に丑(うし)、寅(とら)、辰(たつ)、巳(み)、未(ひつじ)、申(さる)、戌(いぬ)、亥(い)が置かれます。

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なので、東北は丑寅(うしとら)、東南は辰巳(たつみ)、西南は未申(ひつじさる)、西北は(いぬい)と呼びます。
また丑寅は「艮」、辰巳は「巽」、未申は「坤」、戌亥は「乾」とも書かれます。
これを櫓の名前に付けると、例えば東北隅の櫓は丑寅櫓(艮櫓、うしとらやぐら)、西南隅の櫓は未申櫓(坤櫓、ひつじさるやぐら)とも呼ばれます。

まとめ

干支と方位って知ってるようで知らないと思います。
これは少し覚えておくと役立つことがあるかもしれませんね。
そして、櫓の名前には方位が付けられたものもあるということが分かったので、これからお城巡りをするときには櫓の名前も気にしてチェックしてみてください。
ということで、櫓には方位が名前に付けられたものがあるよというお話でした。
じゃあね🖐️

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