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【お城の基礎講座】50. 曲輪(くるわ)

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お城の縄張でいうところの本丸、二の丸、三の丸などの区画を曲輪(くるわ)と言います。
中世城郭と近世城郭ではこの曲輪に対する考え方が若干異なっています。
今回はその曲輪について少し学んでいきましょう。

曲輪(くるわ)は城を構成する区画

曲輪とは城を構成する一区画のことです。
地面を削って平らにならし、堀や土塁で囲んだ部分のことを指します。
また曲輪がいくつかまとまって一つの区画を作っているときも、その総称として曲輪という呼び方が使われます。
つまり城を構成する単位を表すのが曲輪ということになります。

中世山城の曲輪

中世の山城では曲輪はとても狭く、ひとつの広さが10坪から20坪というものがほとんどでした。
曲輪ひとつが100坪を超える物は稀です。
その代わり曲輪の数は多く、10を超えることはざらです。
曲輪の数が100を超えるお城もありました。
近世城郭の本丸に当たる部分は、中世の城郭では呼び方が不明なので本郭(ほんかく)や主郭(しゅかく)と呼ばれています。

近世城郭の曲輪

近世城郭は山城から平城へと変わってきたため、曲輪の形も基本的には四角になっていきました。
しかも複雑に折り曲げられて丸くはなっていません。
しかし軍学書では守りやすいように曲輪は丸く作るのがよいとされました。
そして円形なので「曲輪」と名付けられたり、「〇〇丸」と呼ばれたりしたようです。
近世城郭の曲輪は一つずつが巨大で2000坪を超えることもありました。
その代わり曲輪の数は非常に少なくなりました。

まとめ

曲輪は城を構成する一区画の事を言い、中世城郭と近世城郭ではその大きさや形状などが異なっていました。
地形によって曲輪の形や数が異なるのも面白いですね。
ということで、城を構成する曲輪というお話でした。
じゃあね🖐️

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