攻城団ブログ

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動画配信に必要な機材を買い揃える

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ぶっちゃけ動画配信はスマホ1台でもできます。
最近のスマホのカメラはとても高性能ですし、もともと電話なのでマイクの性能も悪くありません。さらにしっかり回線も確保されてるので屋内屋外問わず配信できる強みもあります。だから最初はスマホではじめてもいいと思います。

ただ配信中に電話がかかってきても困るし、映像にも音声にもこだわりたいとなるとちゃんとした撮影機材を揃える必要があります。
今回は攻城団スタジオを開設するにあたって購入した機材を紹介します。

まずは詳しい人にアドバイスしてもらった

スタジオ開設をサポートしていただいた野倉さんにだいたい50万円くらいの予算で何を買えばいいのかを教えてもらいました。
ちなみに当時のぼくの動画配信についての知識はというと、ほぼゼロでした。10年以上前にUstreamというサービスでライブ配信をやって遊んでいたことはあるのですが、当時はパソコンのカメラを使っているだけで、最近の一眼レフや外付けマイクを駆使した配信となるとまったくわかりませんでした。

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野倉さんにつくっていただいた購入機材と構成図がこちらです。
いまでこそ書いてあることはおおよそ理解できているのですが、もらったときはさっぱりわからず「とりあえずここに書いてあるのを買ってきます」と答えたのをおぼえています。

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なおこの構成図はあくまでも一例であって、たとえばカメラはほかのメーカーでもいいし、流用できる私物があればそれを使ってもいいですよと助言していただきました。
じっさいMacBook ProやiPadなど私物を使うことでちょっとだけ節約しています。
ただ基本的には「定評(実績)のある機材を使う」と「同じメーカーで揃える」ことで安定した配信環境を構築できるというのがポイントだと理解しています。

けっきょくこれを買いました

では「それなりのクオリティで動画配信する」ためにぼくがどの機材を買ったのかを紹介しましょう。
動画配信は大きく「映像」「音声」「配信」にわかれます。
映像と音声それぞれのデータを、どんなふうにYouTubeなどのサービスに届けるか、というのが全体像で、そこでの検討すべきポイントは

  • 複数のカメラを使いたいか(マルチカメラでの配信)
  • どこまで画質や音質にこだわるか

あたりになります。

マルチカメラでスイッチングしたい

今回は複数のカメラの映像を切り替えながら番組作りをしたかったこともあり、スマホ1台はそもそも対象外だったのですが、その場合「複数のカメラの信号をどこにまとめるか」を考えなければなりません。
これには2通りの方法があり、ひとつはパソコンのソフトで処理する方法、もうひとつはスイッチャーと呼ばれる機械(ハードウェア)を購入して処理する方法です。

これについては一長一短ですが、ぼくはアドバイスどおりBlackmagic Design社の「ATEM Mini Pro」という製品を購入しました。

ATEM Mini | Blackmagic Design

マルチカメラを前提にすると、当然カメラの台数分の映像を受け取らなければなりません。パソコンでやろうとするとHDMIケーブルをUSBに変換するキャプチャーデバイスと呼ばれる機械を別途購入する必要があります。
最近はテレワークでのビデオミーティングに対応するため、各メーカーがソフトウェアで対応(ウェブカメラ化)してくれてるので、対象の機種であればUSBケーブルでつないでパソコンのカメラとして認識させることもできますのでキャプチャーデバイスは不要です。

またこの場合、「OBS」という無料で使えるソフトウェアがよく使われています。

obsproject.com

これはぼくもウェブ会議用に使ったことがありますが、複数のカメラの映像を取り込むだけでなく、その上に攻城団のロゴを重ねたりといったことが簡単にできるので、とても便利です。
ただ安定して動かすにはそこそこの性能のパソコンが必要なので、パソコンを買うくらいなら専用の機材を購入したほうがリスクが少ないと判断しました。
(もともと持っているMacBook Proは性能的には十分ですが、PowerPointのスライドを出力するために使いたいので)

「ATEM Mini」という無印の製品のほうが安いのですが、「ATEM Mini Pro」だとYouTubeへの配信機能もついてるので、パソコンを介することなくそのまま配信できるから「買うならPro一択です」と言われました。
たしかに配信も試してみたのですがめちゃくちゃ便利です。みなさんも買うならPro一択です。

たださらに上位機種もあって、いまはそっちがほしくなっています。「ATEM Mini Pro」は4つのカメラを接続できるのですが、上位機種だと8つ接続できます。さらに「ATEM Mini Pro」はワイプ(ピクチャー・イン・ピクチャー)がひとつだけなのに対して、上位機種なら6つまで対応しているので、たとえば「相席食堂」のようにVTRを流しつつ、出演者ふたりのワイプを表示することができます。
このへんはいずれ買い替えたいと狙ってるところです。 

ちなみに「ATEM Mini Pro」はAmazonより安かったので、サウンドハウスで購入しました。

www.soundhouse.co.jp

あとはカメラやパソコンと接続するHDMIケーブルを用意するだけで、カメラの映像を切り替えたり、スライドを映しながらワイプでカメラの映像を表示したりといったことが簡単にできます。

補足として、パソコンを使わず配信する機材はほかにもあって、Cerevo LiveShellであれば3つの動画配信サービスに同時配信できるそうです。
ただスイッチング機能はないので、カメラ1台の映像を配信したいという場合(現地ロケとかならそういうケースが多そう)なら選択肢に入るかもしれません。

カメラは何も考えずにアドバイス通り購入

動画配信のクオリティにもっとも影響するのが映像です。
みなさんもネットの動画を見ていて画質が悪いなあとか、映像が暗すぎると感じたことがあると思いますが、基本的にこれはいいカメラを使えば解決する問題です。
(プラス照明になるのですが、照明については無知すぎるので現時点ではふれないようにします)

カメラはめちゃくちゃ選択肢が多く、予算の影響を受けます。
悩み出すとキリがないのでぼくはアドバイス通りパナソニックのLUMIX DC-GH5を買いました。じつは購入した翌月に後継機種(DC-GH5M2)が発売されたのですが、まあ早く買って慣れたかったし、使ってる人が多い機種を使うのは初心者の鉄則なので問題ないです。
あ、もちろんいまから買うならDC-GH5M2をオススメします。M2であればUSB給電に対応しているので別売りのACアダプターを買わなくていいので。

ちなみに2年保証がついてくるのでAmazonじゃなくマップカメラで買いました。

www.mapcamera.com

もちろんソニーが好きとか、メーカーにこだわりがあれば好きなのをぜひ買ってください。
だいたい10〜20万円くらい出せると十分なカメラが買えます。もちろん上を目指せばキリがないので、予算が許すならもっと高性能なカメラを買ったほうがいいです。
ただYouTubeでトーク番組的なのを配信するのであればこのくらいの価格帯のカメラでなんの問題もないですし、予算があるなら複数台買ったほうがおもしろい画作りができると思います。
(ぼくも早くもう1台買いたい)

GH5はユーチューバーにも利用者が多く、ちょっと検索すると参考になる情報もたくさんありました。
後発の有利なところは、いろんな人がネットに公開してくださってる情報を享受できる点にあるので、どのカメラを買うにせよ事前にGoogleやYouTubeで検索して使っている人が多そうなのを選んだほうがいいと思います。

www.pronews.jp

さらにレンズは「沼」と呼ばれるほど奥が深いのですが、ここはまだ用語の意味すらよくわからないので「標準レンズキット」を買いました。
いずれこのへんもちゃんと理解して、自分のイメージにあったレンズを選べるようになれたらと思いますが、たぶんトーク番組なら標準レンズで十分じゃないかなと。

マイクは試行錯誤中

映像についてはそれなりのカメラを買えば解決するのですが、音声についてはそう簡単ではありません。
いちおう最低限のクオリティを確保という目的であれば、数万円のマイクを買えばクリアできるのですが、音質というのは周辺環境に左右されるため屋内と屋外でも変われば、屋内であっても部屋の間取りや家具の配置などにも左右されるそうです。
プロの現場には音声だけの専任スタッフがいるわけですから、非常に専門性が高いことは想像できます。

ビデオミーティングでも音質が悪い人の話はストレスですよね。
聞きづらいというのは相手にストレスを与えることになるので(しかも本人は気づきにくい)、録画・録音したものをあとで確認するなどして、音が割れたりノイズが入っていないかをチェックしたほうがいいです。

とりあえず簡単にできることととしては、パソコンの内蔵マイクはやめて外付けのマイクを用意したほうがいいです。
マイクはダイナミックとかコンデンサーとか専門用語が多くてわかりにくいのですが、ひとりで話すだけであればよくあるカラオケのマイクのような形状のボーカルマイクか、胸元につけるピンマイク(ラベリアマイクとも言うそうです)がオススメです。

音質については最終的には好みもあるのでなんともいえないのですが、単純に「聞きやすさ」を優先すると口元に近ければ近いほど他の音を拾いにくくなるので聞き取りやすくなります。
また「コンデンサーマイクのほうが高感度なのでいい!」みたいな情報も多いのですが、自宅だとエアコンの音とか雑音もたくさんあるのでそういうのも拾ってしまうリスクがあります。

ただ、ひとりで参加するビデオミーティングならともかく、ボーカルマイクやピンマイクだと複数人が出演する際に人数分用意しないといけないので、その点が(予算的に)ネックになります。
ぼくは今回アドバイス通り、カメラにくっつけて使えるショットガンマイクを購入しましたが、いまいち自分で聞きやすいと思えなかったので、あとからピンマイクも購入しました。

なおピンマイクはクリップやテープで服に止めて使うため、出演者や衣装によっては敬遠されることもあるようです。
いまのところそのリスクについては深く考えていないのですが、その場合は手持ちのマイクを用意すればいいかと思っています。

あとマイクを複数にするメリットとして、音量を個別に調整できるので声の大きい人の音量を抑えるなどしてある程度揃えることができます。
(一方でAさんの声をBさんのマイクが拾ってしまうというデメリットもあるのですが、ピンマイクの場合はあまり考えなくても良さそうです)
この調整をするのが「ミキサー」で、これもスイッチャーと同様にハードウェアとソフトウェアのどちらでも選べます。「ATEM Mini Pro」にはソフトウェアミキサーがついているので、いまのところそれを使っていますが、今後はハードウェアミキサーを買い足したいと思っています。

またいまはスタジオ内での撮影のみを想定しているのでマイクとスイッチャーをケーブルでつないでいますが(3mの延長ケーブルを用意)、屋外ロケの場合は長いケーブルを引きずって撮影していると迷惑になるので、ワイアレスの送受信機を購入予定です。

マイクの沼も深そうです。

まとめ

ということで購入した機材を使った構成図がこんな感じになります。
だいたいはアドバイス通りです。

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完成記念ライブ時の構成

いちばん高かったのがカメラの20万円で、Mac2台とiPad2台はもともとあったものの流用です。
ここに記載していない機材もいくつかあって、たとえば手持ちカメラ「DJI Pocket2」とか、外付けモニターや三脚なども購入しています。

左下に「HyperDeck Studio Mini」という機材がありますが、これは事前収録したVTRをボタンひとつで再生できる機械です。カメラのひとつとしてスイッチャーに挿せるので、切り替えと同時に再生できるすごいやつです。
じつはスタジオの完成記念ライブでもさっそく使ったのですが、とても便利だったので後日紹介します。

なお購入時の注意として、Amazonが最安値とはかぎらないので、マップカメラやサウンドハウスなどの価格もちゃんとチェックすることをオススメします。

最後にひととおり揃えてみての感想ですが、「おぼえることが多すぎて大変!」というのが率直な気持ちです。
ここで紹介したのはあくまでも撮影や配信の機材であって、じっさいには撮影した映像を「編集」する工程などもあります。そうするとまたおぼえることが増えるわけで、ユーチューバーの人たちはほんとにすごいとあらためて感心しました。
パターン(型)をつくって考えなきゃいけないことを減らしていくためにも、とにかく回数を重ねて慣れていくしかないと思っています。

ということでいまも次の番組の台本を書いているところです。
近いうちにライブ配信もやろうと思ってるので、よければチャンネル登録してください!

www.youtube.com

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