攻城団ブログ

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井伊直虎の城

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「井伊直虎の城」という本が出たので来年の大河の予習もかねて買ってみました。
カバーイラストはぼくが大好きなマンガ「信長協奏曲」の石井あゆみ先生です!

攻城団として来年の大河に乗っかるために直虎のバッジをつくれないかなと思って買っては見たものの、「井伊直虎の城」は井伊谷城だけで、あとは大なり小なり直虎や、井伊家に関連しているお城でした。うん、そうですよね。

このあたりは井伊家ゆかりのお城ですね。

  1. 井伊谷城
  2. 三岳城
  3. 井伊谷館
  4. 大平城

井伊谷城が平時に住む「居館」的な扱いで、三岳城がいわゆる「詰の城」だったようです。

あとは「井伊直政ゆかりの城」としてくくったほうがよさそうなお城が並んでいます。

小牧山城は井伊直政が「赤備え」を披露した城だそうです。
上田城のところには「直政も家康とともに翻弄される」とあります。

箕輪城は直政が改修した城、高崎城は直政が築いた城ですね。
佐和山城は「関ケ原合戦」後に直政に与えられた城で、彦根城は直政没後に井伊直継(井伊直勝)によって築かれた城です。

ちなみに直継は愚鈍扱いされて、けっきょく井伊家の家督を継げず、彦根藩は次男の直孝が継ぐことになります。「真田丸」で井伊直孝の陣を見ながら幸村が「あちらにもここに至るまでの物語があるのだろう」と話していましたが、この家督相続だけでもなかなかのドラマです。
(残念ながら来年の大河の範囲外ですけどね)

あとは、今川家、武田家、徳川家という関係なくはないけど、今川家以外は関係性としてはかなり薄い城が並んでいます。

武田家については直政が「赤備え」を引き継いだという理由で取り上げているそうです。
(もう直虎は1ミリも関わってない)

最後は徳川家にゆかりのある城です。

「井伊直政の城」ではないものの、いずれも見どころのあるお城ばかりです。
(攻城団にも登録されているお城ばかりです)

おそらくタイトルについては出版社の意向が強く出たんでしょうね。
やっぱり乗っかりたいですもんね。今年の「真田丸」の盛り上がりを見たらなおさら直虎をタイトルに入れたくなる気持ちはわかります。

個々のお城の紹介もわかりやすく書かれているので、天守が残っていない城址に興味を持ちはじめた方には最適の一冊だと思います。

監修者(小和田哲男先生)の名前しか出てなくて、著者名が奥付にしか載ってない珍しい本ですが、加唐亜紀さんという方が執筆されています。
どんな方だろうと思って調べてみたら、加唐さんは「新幹線から見える日本の名城」や「ビジュアルワイド 図解 日本の合戦」を書かれた方ですね!

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