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【お城の基礎講座】7.柱、梁、桁(はしら、はり、けた)

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のイメージ...

天守にはその基本構造である柱(はしら)、梁(はり)、桁(けた)などがあります。
それがなければ建物として成り立ちません。
が、現代建築とは少し違う、天守だからこその建てられ方があります。
それらを見ながら、犬山城天守についても写真を中心に見てみましょう。

柱、梁、桁

天守の構造部材

天守を支える構造部材である柱(はしら)・梁(はり)・桁(けた)について見てみましょう。

天守の柱(はしら)

1階の中心部に部屋を配置して、周りに武者走りという廊下を巡らせるのが天守の構造の特徴です。
天守の柱は一階では土台の上に建てられます。
二階より上では下の階の梁の上に立てられています。
それらの柱は、一間間隔で建てられるのが原則となっています。
天守の柱はとても太く、一般的には八寸(約24 cm)から一尺五寸(約45 cm)角の柱を使っています。
現在の住宅に使われる柱に比べると、地震に対する強度は300倍から400倍にもなるそうです。

梁(はり)と桁(けた)

柱と柱を頭でつなげるものが梁と桁です。
建築の専門家ではないため詳しいことは専門外ですが、梁と桁は多くの場合直角に交わっており、梁は武者走りの上を渡るものと、部屋の上を渡るものがあるそうです。

天守に入って頭上を見上げると梁が目に飛び込んできます。
そしてその梁はかなり太いものが使われています。
これは二間ほどの距離を途中で柱などで支えずに渡すので、強度を上げる必要があるためです。

そして梁の上には上の階の柱が建てられています。
現代の建築では、壁に筋交いという斜めの材が入っていて強度が強くなっています。
しかし天守内部には基本的には壁がありません
そのため柱と梁、桁や貫(ぬき)などをうまく使って強度を高めているのです。
天守に行った時は、柱や梁、桁などに注目してみると面白いことが発見できるかもしれませんね。

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まとめ

天守の基本構造を支える部材として、柱や梁や桁などを見てきました。
これらはあまり注目されることはないかもしれませんが、一度じっくりと見てみてください。
ということで、天守には柱や梁、桁が欠かせないね、というお話でした。
じゃあね🖐️

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