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【お城の基礎講座】64. 虎口(こぐち)・城の出入り口

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のイメージ...

お城は堀や土塁などで囲われているため、城兵が出入りするための出入り口が必要です。
それを虎口(こぐち)といいます。
虎口には、敵の進軍を妨げる色々な工夫が凝らされていました。
城兵の出入り口であると同時に、そこは逆に敵兵の進入口ともなり得るため厳重にする必要があるからです。
今回はその虎口について学んでいきましょう。

お城の出入り口

お城の出入り口のことを虎口(こぐち)と言います。
通常は城門が建てられています。
本丸の虎口は表口の大手(おおて)裏口の搦手(からめて)の2カ所があります。
大きな城郭になると虎口はさらに増えます。
虎口の中で最も重要なのが大手です。
大手はお城の正面玄関になります。
その次に重要なのが裏口となる搦手です。
搦手は通常大手の反対側に開かれます。
しかし地形などによっては、違う場所に開かれることもあります。

虎口の防御

虎口は城兵の出入り口ですが、敵兵の進入口ともなり得るため厳重にする必要があります。
防御力を高めるために、通路を屈曲させたものがあります。
それを食い違い虎口(くいちがいこぐち)と言います。
逆に屈曲させていない出入り口のことを平入り虎口(ひらいりこぐち)と言います。
食い違い虎口にすると敵兵が侵入してきたときに、横矢(よこや)をかけることができるため防御力が高まるのです。
横矢とは敵兵に対して2方向以上から攻撃をすることを言います。
食い違い虎口をさらに発展させたのが枡形虎口(ますがたこぐち)です。
枡形虎口には内枡形虎口(うちますがたこぐち)外枡形虎口(そとますがたこぐち)の2種類があります。
どちらも共通しているのは四方を塀などで囲って、城門が二つ設置されていることです。

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平入り。城壁に入り口を開けただけの出入口

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食い違い虎口。通り道を屈曲させた出入口。敵はまっすぐ進めず、城内から攻撃された

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外枡形虎口。城外に四角い広場のような枡形を設置。門が2か所ある

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内枡形虎口。城内に四角い広場のような枡形を設置。門が2か所ある

まとめ

城の出入り口のことを虎口(こぐち)といい、敵の侵入を妨げる色々な工夫が凝らされていました。
平入り虎口、食い違い虎口、内枡形虎口、外枡形虎口など様々な形があります。
ということで城の厳重な出入り口である虎口についてのお話でした。
じゃあね🖐️

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