攻城団ブログ

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【プレゼントあり】日帰りで行ける福島の城と城下町めぐり〈CJ Monmo〉

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攻城団に見本誌を送っていただいたので拝読したところ、初心者にも大変わかりやすく、福島県内のお城を訪問する際のモデルコースが掲載されていたので、記事の一部を転載させていただきます。
あわせて雑誌のプレゼントもご用意いただいたので、東北エリア在住の方はもちろん福島への遠征を考えていた方はぜひご応募ください。

以下、誌面の一部を転載させていただきました

かつての時代に想いを馳せて 福島県の城と城下町【会津若松コース】

会津の街並みに息づく、懐かしさと新しさを訪ねて

旅の始まりは、腹ごしらえから。飯盛山にもほど近い市内慶山にある、2023年3月にオープンしたばかりのそば処『會津おにやんま』。趣のある古民家を活用した店内で、のど越し良く仕上げた二八そばが食べられる。店主の石井さんは日光や伊豆などの旅館で腕を振るった経験を持つ和食のスペシャリスト。そばはもちろん、天ぷらやビュッフェに並ぶ総菜、サラダにも丁寧な仕事ぶりが光る。

毎朝打つそばは福島県産「会津のかおり」を使用。人気の「天ぷらそば」(1,500円)は「そば寒天」のデザート付き。和惣菜ビュッフェは食事にプラス400円で付けられ、お代わり自由。きんぴらやひじき煮、サラダなどが並ぶ

只見町にあった「曲家」(廐と住居が一体となった家屋)を移築復元した店内

1.會津おにやんま
【住所】会津若松市慶山一丁目14-52
【電話】0242-85-7789
【営業】朝食8:00~10:00/昼食11:00~15:00LO/会席18:00~21:00
    ※朝食と会席は要予約
【定休日】毎週月曜日、第2・4火曜日
【駐車場】8台
【キャッシュレス決済】PayPay、他
【Instagram】@aizu.oniyanma_soba

続いて訪れたのは、会津の新たなランドマークとして注目を集める『Human Hub(ヒューマンハブ)』。会津塗や表彰記念品の製造を手がけてきた「関美工堂」の旧本社兼倉庫だった建物をリノベーションし、2022年11月にオープン。店内には会津漆器や会津木綿、本郷焼といった地元の伝統工芸品を、現代の暮らしに合うようデザインしたアイテムが所狭しと並ぶ。家族や友人へのおみやげを選ぶも良し、新生活を彩る自分だけの逸品を探すも良し。また、店内飲食可能なカフェやベーカリーも併設されており、まち歩きの休憩スポットとして訪れるのもおすすめだ。

衣類や雑貨に加え、食品やお酒など豊富なラインアップが目を引く店内

漆器の技法を生かした「nodate mug」などアウトドアにぴったりのアイテムも揃う

2.Human Hub(ヒューマンハブ)天寧寺倉庫
【住所】会津若松市天寧寺町7-38
【電話】0242-26-1313
【営業】10:00~18:00(カフェ10:00~16:00)
【定休日】毎週水曜日※テナントにより異なる
【駐車場】あり
【キャッシュレス決済】VISA、PayPay 、Suica、他
【HP】https://tenneijisoko.com/

さらに東山方面へ足を延ばすと、不意に炭火の香りが鼻をくすぐる。『お秀茶屋』は江戸時代初期よりこの地で名物の田楽を提供してきた老舗。三和土(たたき)の上に置かれた囲炉裏台で、自家製の甘味噌をたっぷり塗って焼き上げる田楽は、素朴で味わい深く、一口食べると不思議な懐かしさがこみ上げる。時代を経ても変わらない味を堪能しながら、会津の歴史に思いを馳せてみては。

その昔、城主の命令で刑場に向かう罪人に田楽を振る舞ったのが店の始まり。店主の佐藤竜太郎さんで17代目を数える

生揚げ、餅、ニシン、コンニャクが一皿に乗った「田楽」(900円)

3.お秀茶屋
【住所】会津若松市東山町大字石山天寧308
【電話】0242-27-5100
【営業】10:00~材料がなくなり次第終了
【定休日】毎週火曜日 
【駐車場】10台 

屋根に用いられている赤瓦は、会津藩・初代藩主の保科正之氏が、雪国ならではの低温や積雪に耐えられる瓦の開発を命じたことから生まれた。鉄分を多く含んだ釉薬を加えることで、瓦に水分を染み込ませない効果がある。現在、この赤瓦を用いた天守閣を見られるのは全国でも会津若松城だけ

優美な五層の天守を誇る、難攻不落の名城

会津若松城の始まりは至徳元(1384)年。葦名直盛氏が東黒川館を築いたことに由来する。その後、文禄2(1593)年に蒲生氏郷氏が入城し、天守閣を建てて「鶴ヶ城」と命名。以降、代々の城主によって治められてきた。明治時代に入り、一度は石垣を残して取り壊されるも、昭和40(1965)年に再建され今に至る。
会津若松城というと、新政府軍の攻撃を受けながらも1ヵ月にわたり籠城戦を耐えたことから〝難攻不落の城〞として知られるが、天守から走長屋、鉄門(くろがねもん)、南走長屋、干飯櫓までが連結された造りからも、その堅牢さが偲ばれる。本丸を中心に整備された「鶴ヶ城城址公園」も、内堀より内側のエリアはほぼ戊辰戦争当時の遺構を残しているため、散策しながら面影を探すのもおもしろい。また、公園内には千利休の子・少庵ゆかりの茶室「麟閣」や、鶴ヶ城をモデルに歌詞が書かれたという唱歌「荒城の月」の歌碑もあり見どころは多い。
2023年4月28日㈮からは、リニューアル工事を終えた天守閣がグランドオープン。城の歴史にまつわる貴重な資料の展示はそのままに、壁面グラフィックやデジタル技術を駆使した見せ方で、より五感で楽しめる内容へと生まれ変わった。合わせて、所蔵する刀剣を公開する収蔵品展「刀」も開催。会津若松城の魅力を改めて知る機会となりそうだ。
御城印は、歴代藩主の家紋をあしらった通常版に加え、赤べこモチーフのものも。オリジナル御城印帳とともにゲットしたい。1枚300円。

天守台の石垣は約400年前のもので、自然石を「野面(のづら)積み」と呼ばれる手法で積み上げたもの。一方、手前の走長屋の石垣は江戸時代のもので、技術の変遷がうかがえる

最上階の展望台も長寿命化工事を経てリニューアル。地上36.5mの高さから、東西南北それぞれの方角に広がる会津盆地を一望できる。入り口である1層の見どころは「鶴ヶ城イマーシブシアター」。壁面グラフィックや映像で四季折々の鶴ヶ城の姿が空間の中に映し出され、優美な姿を体感できる

4.【会津若松城(鶴ヶ城)】鶴ヶ城城址公園
【住所】会津若松市追手町1-1
【問い合わせ】一般財団法人 会津若松観光ビューロー
【電話】0242-27-4005
【開館】天守閣博物館8:30 ~17:00(最終入場は~16:30)
【料金】天守博物館 大人410円、小・中学生150円 
【定休日】無休
【駐車場】あり※いずれも有料

楽しく歴史を学んだら、締めくくりは日本酒で乾杯

鶴ヶ城の東側はかつて「三の丸」と呼ばれたエリアで、藩主の家族が住む御殿や侍屋敷が建っていた時期もあった。現在その跡地に建つのは『福島県立博物館』。古代から近現代に至る福島県の歴史や自然、美術などの貴重な資料を紹介している。「博物館を学びの場だけではなく、見て感じて楽しめる場にしていきたい」と話すのは学芸員の塚本麻衣子さん。その言葉通り、リニューアルした民俗コーナーでは展示物と影像が一体となり、雪国・会津の風土と文化を体感することができる。4月29日(祝)からは企画展「Go! Go!5世紀–東北地方中・南部の古墳文化–」が開幕。古代の人々の暮らしに迫る展示は子どもから大人まで楽しめそうだ。

実物資料の他、模型を使った展示も目を引く。展示室以外は入場無料。キッズスペースもあり家族連れにもおすすめ。キッズスペースや館内のカフェは会津のものづくり文化を満喫できる空間ともなっている

リニューアルした部門展示室(民俗)の様子。会津の冬を感じられる

5.福島県立博物館
【住所】会津若松市城東町1-25
【電話】0242-28-6000
【営業】9:30~17:00(最終入館は~16:30)
【定休日】毎週月曜日 ※月曜が祝日または振替休日にあたる場合は開館
【駐車場】あり
【HP】https://general-museum.fcs.ed.jp/

さて、歴史に触れた後は、人気の観光スポット・七日町へ。レトロな建物が立ち並ぶ通りに2022年6月にオープンしたのは、商家の蔵をリノベーションした日本酒バー『蔵斗(くらっと)』。ここでは会津を中心とした福島県内の地酒が、3種1,000円から飲み比べができる。支払い後、自分のスマホに表示されるQRコードをかざし、ボタンを押すと自動でお酒が注がれるオリジナルのディスペンサーがユニーク。市内の人気店「野菜レストランポタジエ」が手がける特製おつまみとともに味わってほしい。また、ケーキやソフトドリンクもあり、お酒の飲めない方のカフェ利用も可。街歩きのついでに気軽に日本酒を楽しもう。

オリジナルのディスペンサーには、それぞれ4本ずつ異なる銘柄の日本酒が入っており、飲みたいものを自分で選ぶ。ディスプレイでは詳細な商品説明も見ることができ初心者も安心

「ポタジエ」のおつまみは2種セットで500円。この日は「福島牛とキノコ・セロリのトマト煮」と「自家製ピクルス」が登場

6.蔵斗(くらっと)
【住所】会津若松市七日町2-40 七日町パティオ
【電話】0242-93-5959
【営業】11:00~17:00
【定休日】毎週火曜日
【駐車場】なし
【キャッシュレス決済】PayPay、他

知る人ぞ知る歴史の跡へ。足を延ばして幻の地を歩く

神指城跡の目印となる北東隅の土塁。樹齢500年を超える大ケヤキをぐるりと巡れるように木道が整備されている

鶴ヶ城の北西郊外に「幻の巨城」と呼ばれる平城土塁の遺構が点在する。戦国期の慶長3(1598)年、越後から百二十万石で移封された上杉景勝が、執政の直江兼続に築城を命じた城『神指城(こうざしじょう)』である。完成すれば日本有数の規模を誇る平城となるはずだった。方形二重の輪郭式平城で「回」の字状の縄張りに、本丸と二の丸、各郭外側を堀が囲む。大手口は石垣を産する慶山へ続き、人夫らが切り出された石を運び出したという。
景勝がこの地に城を求めた理由は諸説あるが、水運に適した阿賀川をすぐ西に、周辺の13村を移転させて大がかりな町割を描いており、会津に壮大な新・城下町が誕生していたかもしれない。だが天下人・豊臣秀吉亡き跡の覇権争いで徳川家康と鋭く対立した景勝は、着工3ヵ月ほどで築城を放棄、天下分け目の関ケ原で敗者となり、米沢へと移された。
古い空撮写真によると鶴ヶ城と比較しても2倍の面積はあり、規模の大きさを伺えるが本丸と二の丸四隅の土塁を除き、昭和40年代の圃場整備により遺構を失った。二の丸南側の如来堂が建つ土塁は、幕末の戊辰戦争時に、新選組らが戦った激戦地としても知られる。
城好きならお気付きかもしれないが、城郭配置は山形の米沢城跡と酷似。景勝は三十万石で米沢に移ったのち、神指城築城の夢をかの地にて叶えたのだろうか。

縄張再現図。左側の土塁欠損部は城址西側を流れる阿賀川(大川)の氾濫により流出したと考えられる

ケヤキの下に移されている巨石は、築城の際に本丸へ運び込まれた石垣の基礎石。築城時の石は鶴ヶ城改修に使うためほぼ運び出された

7.神指城跡
【住所】会津若松市神指町高瀬

誌面にはこのほか二本松〜三春コース、棚倉〜白河コースが紹介されており、さらに攻城団でも評価の高い山城(桑折西山城・向羽黒山城)ものページもあります。

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