攻城団ブログ

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城葱さんの「城もなか」道中記【福山城編】

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「城もなか」を求めて全国を飛び回る城葱さんが今回向かったのは広島県の福山城。今回はエリア周遊ではなく、福山城のみの道中記です。
昨年リニューアルして、黒い鉄板が張られた天守が注目されている福山城ですので、これから訪問を計画されている方も多いと思います。訪問された際はぜひ城もなかや城菓子をお土産に買って帰ってくださいね。
おいしそうな城もなかの写真とあわせてじっくり楽しんでください!!

今回は、昨年リニューアルして絶対見てほしい鉄板の面が象徴的な福山城を攻めた際に、出会ってきました、福山城の城もなかについてご紹介致します!
(ちょっと諸事情により、2023年1月の城攻めの内容なので情報古かったらごめんなさい)

福山城ならではとも言える、特徴的なふたつの城もなかがありました。
福山城はリニューアルして、ますます活気付いていますので、城もなかもその活気をさらに高める大切な存在であるとともに、あとに続けと、新しい城もなかがどんどん出てきてくれるのを楽しみにしています。

さてさて、どんな特徴的な城もなかに出会うことができたのか、そしてその城もなかが生まれた福山城はどんなお城なのか。お楽しみに!

福山城の城もなか

「朱雀院最中」(菓匠 福富)

税込216円

福山城築城400年を記念したお菓子で、比較的新しい城もなかだと思われます。

皮は、重厚感と大迫力の五層角右寄り型!
大きなもなかかと思いきや、比較的薄めのどちらかというと平面タイプ。
横が大きい分、奥行きで調整し、適度な城もなかのサイズ感を確保しているというところでしょうか。
この薄さも特徴であり、食べた時の食感が厚みのある城もなかと比べて違うのです。
そして、口を大きく開けてかぶりつかなくてすみます。

しかし、この五重の天守は福山城がモデルではなさそう。
福山城の場合、一層目(一番下の段)が内側は二階分あるので、同じ床面積で積み重なる重箱構造(家なら総二階)となっているところは一致していますが、外観が違う。
本物の福山城は一層目に窓が二つ上段下段で存在し、間に屋根はなく分厚い一層目。一方、この城もなかの皮には、屋根を挟んで一層目二層目となっており、それぞれに一段の窓しかない。

もちろん、城もなかの皮はあくまでイメージで、忠実に城の外観を写しとっているものではない。
だから、それがなんなのかと言われたらそれまでなのですが、マニアな心としては、ここまで破風や屋根の装飾までしっかり再現している城もなかの皮には、モデルがあるはず。
それが気になってしまうのですw

私の調べた限りだと、これはきっと名古屋城をモデルにしているのではと予想しています。
破風の数や位置、先ほどの一層目二層目の重箱構造に屋根というのもよく似ている。

参考:名古屋城外観 2016年撮影(古!) ※久しく名古屋城に行っていないことが判明

参考:福山城

さて、モデルはどうあれ、これは紛れもなく福山城の城もなか。
より福山城の城もなかっぽくなるにはどうしたらいいのか考えてみた。まぁ妄想ですね。

やっぱり福山城の最大の特徴の鉄板が貼られている黒い面をどう表現するかだろう。
まず思いつくのは、黒いもなかの皮と白いもなかの皮を片面ずつ使用して城もなかを作る方法。

正直、もなかの皮を焼き上げる際にここまで多彩に色を表現するのはどうやっているのか分かりませんが(研究が必要)、小田原城の城もなか(福来すずめ(小田原種秀))の白あんの城もなかや、姫路城の城もなか「城白もなか」(なかの)などで白い皮は使われている。
また、黒い皮は過去に松本城で黒いもなかの皮を見たことがあります。
(2019年現在はないのかもしれない。最近の目撃情報がない……)

参考:松本城チョコ最中

烏城と別名のある岡山城の進化系城もなかの城パフェで使われているとの情報もあります。
(これは私は現物は見たことがなく、最近のネット情報)
白と黒の城もなかの皮を作って、合わせるという方法は、できそうだ。
まぁ、城もなかのベースは、茶色い、いわゆるもなかの色が定番なので、茶色の皮と黒い皮でもいいかもしれない。

また、技術的にどうやっているのかわからないけど(これも研究が必要だ)、小田原城の城もなか(福来すずめ(小田原種秀))のパイナップルあんであったような2色使いでグラデーションの分岐点がうまく皮の型に合うかわからないけど、白と黒、または現在の茶色と黒で表現する方法(パイナップルあんは緑と黄色の2色)などもいいかも。

参考:「城もなか」(福来すずめ(小田原種秀))のパイナップル餡

さらに、右側の側面になる部分だけに黒砂糖とか羊羹でコーティングするとかでしょうか。
あんとの相性もあるだろうけど、羊羹については、すでに羊羹を潜らせた、ぬれ羊羹の城もなかがあり、とても美味しいので半分だけ羊羹を潜らせても美味しいのではなかろうか。

参考:石田城もなか(五島志高庵)

おっと、お菓子屋さんの苦労や難しさをさて置いて勝手な妄想が過ぎました。そんなことができたらいいなという話で……。
では、そんなことしなくても、すでにお店の珠玉の逸品である城もなかの話に戻ります。

特徴のひとつは、名前。
「朱雀院最中」と、福山城とは言わず、別名の「鉄覆山朱雀院久松城」からとって「朱雀院最中」としているところ。
朱雀の方向の南を正面としていたことで朱雀院となったよう(店内ポップにも説明あり)。

初見では、城の形の城もなかと、朱雀院。
これはどういうつながり? 福山城じゃないの? と、私みたいに城レベルが低いものにとっては、まずハテナが浮かぶ。そこで、福山城の別名を知ることになるわけです。
すごい!! 学びの城もなか!

城もなかに出会って、美味しく食べて、城についてさらに詳しくなれるっていう、なんと一石二鳥な城もなか。
また、よく知られた名前にしないことで差別化し、印象に残すとか、ダイレクトに伝えないという角度を変えたオシャレさもある。

このような城もなかや城菓子は結構あって、よく知られている名前は使わず、別名を使う。
例えば、雪の椿城という名の城もなか。甲斐上野城の城もなかだけど、椿城という別名でネーミングしている。

参考:雪の椿城

あんは、粒あん。
粒がはっきり見え、粒の感じが強いあんと言えるかもしれません。
粒感が残り、ペーストの要素が少ないと、水気が少なく、皮がしっとりしにくいという工夫ではないでしょうか。
また皮との接点も少なく、皮と一体化しにくいことから、パカっと割った写真のように皮が非常に簡単に分離できます。
比較的パリパリ感が維持されて食べられる城もなかです。

買ったところは、福富さんです(菓匠「福富」)。
福山市内に何店舗かあります。1店舗で買えばいいのですが、わりと近い3店舗をちょいと表敬訪問の意味も含め、巡ってきました。
城めぐりならぬ、菓匠「福富」の城もなか販売状況巡回w
何を抜き打ちチェックするわけでもなく、単純に城もなかがそこにあるかどうかをお店に行って確認するという、自分で言っといてなんですが、マニアックな取り組みです。

まずは本店。
福山駅から南東方向、徒歩30分程度。緑町公園という大きな公園の道路を挟んだ向かいにあります。私は徒歩で行きましたが、車の方が行きやすいです。駐車場もあります。
櫓のような木製の建物が大変目を引くお店です。
店内にも、しっかり城もなかがありました。よしよし。

菓匠 福富 本店(広島県福山市松浜町3丁目8-36)
営業時間 9:00~18:30 / 定休日 元日 / 電話 084-991-3380

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次は、福山東店。
こちらは福山駅より、東福山駅の方が近く、東福山駅の北西、徒歩30分程度。ここも比較的距離がある。宮ノ端の交差点から西に40m行ったあたりにあります。
あとで紹介する、もうひとつの城もなかのお店、父石家本店さんの場所にも近く、どちらも手に入れる場合としては、ここがおすすめです。
外観は平屋の高級感あるたたずまいのお店。一枚板の看板が素敵です。
こちらにもちゃんと、城もなかがある。よしよし、よしよし。

菓匠 福富 福山東店(広島県福山市東深津1丁目13-1)
営業時間 9:00~18:30 / 定休日 元日 / 電話 084-925-5335

最後は、天満屋福山店です。
天満屋福山は、福山駅南側にある百貨店で、その地下一階の銘菓売場の一画に、菓匠 福富の天満屋福山店があります。福山城攻めをした後に、買って帰る。特に電車で移動する前にさっとという場合はこちらがおすすめ。
百貨店や駅の銘菓店売り場に城もなかが売られているのは珍しいので、貴重な城もなか売場です。しかも福山城は駅近なので、城攻めついでに城もなかをお土産に。または城もなかを買って、城攻めしつつ糖分補給するといった楽しみ方が容易にできる。
素晴らしい。ありがたし。こちらにも、城もなかはある。よしよしよーし!!

菓匠 福富 天満屋福山店(広島県福山市元町1-1 BF1)
営業時間 10:00~19:00 / 定休日 元日 / 電話 084-927-2116

支店はもうひとつありますが、場所が離れていたこともあり、伺いませんでした。松永店です。

菓匠 福富 松永店(広島県福山市松永町5丁目5-10)
営業時間 9:00~18:30 / 定休日 元日 / 電話 084-933-8120

支店ごとにオリジナルのあんなどあれば、お店巡りも楽しくなると思いますが、支店ごとにそこで作っているわけでもないし、製造や発送分けたりとか、手間に原材料費も余計にかかるので、なかなかそういうわけにもいかないんでしょうね。
今も厳しい菓子業界です。城もなかなどのお菓子を食べて応援するしかできないですが、これからも食べまくって、微の微の微な力にしかなりませんけども、協力していきたいと思っています!
ファイトー、城もなか!

「福山城最中」(父石家本店)

140円

皮は、重厚感と大迫力の五層角右寄り型!!
大きなもなかかと思いきや、比較的薄めのどちらかというと平面タイプ。

あれ? デジャヴ?
どっかでみたような。と思ったら、正解です。
先ほどご紹介した「朱雀院最中」(菓匠 福富)と瓜二つのもなかの皮です。

これはどういう理由なんでしょう。ちょっとお店間の関係性もわからなかったので聞けなかったのですが、福山城400年を福山市内のお店みんなで盛り上げようよ! として同じ皮を使って商品を開発、売り出したのか、たまたま同じ形のものを使う形になったのか、ちょっとセンシティブかもしれないから、追求するようなことはしたくないし……。
福山市民の方など経緯などご存知の方はそっと教えてください!

いずれにせよ、結果的に同じデザインの城もなかの皮を使用されています。
でもまったく同じではないのかなと思います。

この城もなかの写真を見て、あれと気づいたら、鋭い目をお持ちです。
もなかの皮の色が若干異なっている。よくわかるように並べてみると、このとおり。

ちなみにこれは、同じもなかの皮2枚です。
あれ? ってことは、これ片方が濃い色の城もなかの皮で、片方が薄い色の城もなかの皮。これで福山城の黒い面と白い面、表現できてないか?
黒と白の面の実現方法を散々前述しておきながら、結構単純! 難しく考えすぎた!!

城もなかについて、色々知るようになって、その知識や経験が増えれば増えるほど、それを使いたくてしょうがなくなる……。
そんなことしなくても、こうすりゃ簡単じゃん、楽じゃんということに寛容になれず、盲目になっていたようです。自らを省みることができました。
知識や経験に縛られることなく柔軟な発想で、これからもいきたいものです。

ただこれが、意図して、濃淡をはっきりした2枚の皮を使っているのか、たまたまなのかというのは定かではありません。
私は、意図したもの、お店(父石家本店さん)のアイディアであると信じたい。そっちの方が面白いから!
いくつか購入しましたが、この焼き色の濃さには様々なレベルがあるようで、ぜひ最高のコントラストの組み合わせを引き当ててください!

さて、次にあんですが、粒あん。
粒ははっきりしておらず、見てわかるとおり、水分少なめで、ずんぐりしています。
こちらはこちらで、あんと接しない皮の部分を作ることで、皮の水分吸収をできるだけ減らし、部分的にでもパリパリ感を維持できるようにしていると思われます。

そして、あんの中に光る何かを見つけます。
福山城の隠し財宝か!? と思わせてくれますがw
城もなかのある意味隠し財宝、栗です! 栗があると、それだけで城もなかに高級感がプラスされます。またもなかの皮やあんとも異なる硬さと食感、風味を持つ栗があるので、城もなかを食べ進めていくと、どんどん味わいや食感に変化があって飽きることなく食べきることができます。
城もなかの隠し財宝、ぜひ手中に、いや口中に収めてください!

買ったところは、父石家本店です。

福山城からだと徒歩45分程度。
東福山駅まで移動してからだと、徒歩25分程度。なかなか距離があります。
福山駅または福山城からだと北東方向、東福山駅からだと北西方向にあります。
福山駅からのバスで徒歩10〜15分程度のところまで近づけます。
車で向かうのが楽かもしれません。多少の駐車スペースがお店の周りにあります。
ショーウィンドウの中の光にぼんやり照らされる福山城最中がかっこいい!

父石家本店(広島県福山市東深津町1丁目9-63)
営業時間 9:30~18:30 / 定休日 月曜日 / 電話 084-921-6133

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もうひとつの「福山城もなか」

実は、福山城にはもうひとつ城もなかがありました。その攻略を待って、この道中記をまとめようと決めていたものの、その攻略は叶わぬものとなってしまったのです。
浜だんな製菓さんの「お城もなか」です。浜だんな製菓さんは、コロナによる売り上げ低迷により、約72年という長い歴史に幕を下ろし、2023年6月に全店舗閉店されました。
ネットに転がる過去の販売時の写真を見ると、紙のカゴに納められたパッケージ、三層角右寄り型の皮に粒あん、求肥が入っていた様です。

支店もいくつかある有名なお店だったようなので、すでにお食べになった方も多くおられるかもしれません。羨ましい限りです。
どなたかが事業継承等で復活してくださるのを待ち望んでいます。まだまだこれからの福山城の地域のパワーに期待です! そしてまたこのような「もうひとつの城もなか」を増やさぬよう、城もなか応援隊として、城もなか食べて広めて、できる限り頑張っていきたいところです!

福山城への城攻め

福山駅の間近にある福山城。駅の北口を出てすぐ城です。
さて、すぐに石垣がお出迎え。まずは線路に沿って西に向かい、伏見櫓から筋金御門を目指しました。
筋金御門の手前から、貴重な湯殿の懸造りも見ることができます。

筋金御門をくぐると、美しい天守がお出迎え。
私が攻めたこの時期はちょうど「チームラボ 福山城 光の祭」をやっていて、天守前には無数の人の丈ほどある卵型のライトが配置されていました。こういう期間限定の城の姿を見れるというのは嬉しいものです。
ただ、この光の祭りは、夜がメイン。夜にはいかなかったので、その作品の本質を楽しむことはできませんでしたが、相当幻想的な福山城が見られる空間だったようです。
次に機会があればぜひ夜も楽しみたいところです。

さて、福山城の美しさに惚れ惚れしつつ、天守内に潜入。
新しい天守内の展示は、無学な私に水野勝成について詳しく教えてくれる内容で、勉強になること間違いなし。新しい知的好奇心を刺激してくれる尊い存在でした。
天守のミュージアムショップでは、面白い城菓子のお土産も買えるのでぜひお買い求めください。
(詳細は後ほど)

天守の前は絶好の写真スポットではあるものの、大体有名なお城には人がたくさんいて、人をなるべく入れない写真を撮りたい私としては頭を抱えることが多いです。
今回、卵型のライトがたくさんあるおかげで、その陰に人を隠せる位置に移動し写真を撮るということで、人が入らない写真を撮ることができました。ありがとう卵ライト!!

忘れてはいけない、忘れるわけないけど、福山城の最大の見どころは復元された鉄板張りの天守の北側の側面!
天守入り口からぐるっと回り込んで反対側へ。

黒い面も美しい!
白い面と鉄板の黒い面の角から両面を捉えるのも味があります。
黒い面を天守下から写真に収めようとするも、高さがあってなかなか難しく、人目をはばからず、地面から見上げるような撮影ポーズを何度も繰り返してしまいましたw
さらにその下段にある、天守閣の礎石も見どころです。そこは、黒い天守を引きで撮影する撮影スポットのようです。

あとは、城の東側にある広い階段と石垣を抜けて鏡櫓横から天守にたどり着くルートも、立派な石垣越しの美しい天守がいいアングルです。
桜の季節にはさぞかし美しい情景だろうと想像していました。
駅に近くて駅のホームからも拝め、天守から駅や新幹線や電車を眺めることもできる。電車好きにも良い城でした。

その他の福山城の城菓子

大和屋本店の「福山城サブレ」

180円

福山城の形を写した城サブレです。サブレなのである程度硬さがあり、鉄板張りの福山城の頑丈さと繋げて考えてしまいます。
サクサクと濃厚な甘味を感じ、止まらない旨さ。バターとアーモンドを風味豊かに焼き上げた手づくりのサブレ。
シルエットながらも、しっかり五層の天守を表現しております。

なお、セット買いで城型パッケージもあります。

5枚入り1000円

こっちは三層だ、と思いきや実は上から三層部分を切り取って来たようで、下にまだ続きそうな、唐破風の下の千鳥破風が頭をのぞかせています。
城を切り取るという考え。斬新な発想だ。ぜひ城パケでお買い求めくださいー!

大和屋さんで売っています。

大和屋さんは、福山城からだと福山駅の反対側。福山駅南側にあります。
福山駅南口から出て東に進む。駅に接続しているさんすて福山、線路に沿ってずんずん行くと東4番ガード(南)の交差点にたどり着きます。そこを右に曲がると右手にあります。
何本も同じような道路があるので曲がるところを間違えないようにお気をつけください。

大和屋本店(広島県福山市宝町6-8)
営業時間 8:30~18:00 / 定休日 日曜日 / 電話 084-923-0574

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宮本屋の「幸盛城 ごまのフロランタン」

1000円/5個(200円/個)

城もなかの皮を使った進化系城もなか、城ランタンです。
城ランタンは、城もなかの皮を、サブレやクッキー生地の代わりに使用し、ナッツなどを乗せてキャラメルコーティングした城もなかのフロランタンです。
城もなかの皮は、定番の三層角右寄り型。福山城は三層ではないが、まぁいつもどおりイメージということで。

城ランタンは、他にもあるのだけど、ここの城ランタンは、何せ黒胡麻の城ランタン! 黒い!!
福山城の特徴、黒い鉄板張りを見事に表現。片面だけが黒いというところも、上手い!

黒胡麻のフロランタンという点だけでも、個性が振り切っていますが、さらに面白いのは、福山城の縁起のいいところを集めに集めたコンセプトです。
福の山の福山に築かれた城、福を招くこうもり(幸盛)。堅い、確実の意味を持つ鉄板。最強パワースポットと紹介されたこともある艮(うしとら)神社に鬼門を守られた城。
幾重にも手厚い願掛けのお城が城ランタンという進化系城もなかとして食べられるとは幸せだわ。
ぜひ、お土産に、合格祈願に、必勝祈願に、その他諸々強く願うその気持ちを表す贈り物に使って欲しいなぁと思います。

なおこちらにも、城型パッケージがありますというか、5個入り城型パッケージで販売されています。
福山城の充実した城菓子パッケージ!! 感動するぜ。

しかも四層目までの切り取りで、比翼入母屋破風まで見えます。
またこっちの城型パッケージは、屋根の形には形どられておらず、これもこの長方形の枠で城を切り取ったデザイン。

買ったところは、福山城のミュージアムショップです。御城印や福山城グッズがふんだんに揃えられています。面白いものもたくさんあるので絶対立ち寄って欲しいですー!

なお、同じ箱の手前のお菓子は、鉄板チョコサンドという、福山城の鉄板をイメージした城菓子です(1000円/4個)。
みかんのピールが入っているそうです。今となっては、これも買っとくべきだったーと写真を見ながら後悔しています。行かれた方は、ぜひこちらも買ってみてください。
(ちなみに買わなかったのは、パッケージが大きいので、荷物がこれ以上持てない、持っててもパッケージ壊れそうと心配し、どちらか選ぼうと進化系城もなかを残したというわけです。ビビりすぎましたが、方法はいくらでもありましたね)

福山城ミュージアムショップ(広島県福山市丸之内1丁目8番(福山城博物館内))
営業時間 9:00~17:00 / 定休日 月曜日(祝翌日) / 電話 084-922-2117

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父石屋本家の「鉄覆山」

160円(税込)

外はカリッとクッキー生地、中はしっとりあんが入った、クッキーまんじゅう。

2種類あり、黄色パッケージの方は、あんは黄身あん、皮はミルク味で「朱雀」と呼ばれる。
白パッケージの黒い方は、あんはこしあん、皮には炭末色素が使われていて黒くなっている。こちらは「てつおうざん」と呼ばれている。
(それぞれの呼称は、パッケージの裏にも記載されてました)

朱雀の方は、表面に謎の3本筋が彫られており、これは何を意味しているのか……福山城関係で、3本、3にちなんだ何かがわからない。新たな謎が生まれた。
謎が生まれたということは、こりゃまた探究しに行かねばなりませんなー。
次回予告「福山城 鉄覆山 謎の3本筋の正体とは!?」(時期未定)。

なお鉄覆山は福山城の別名の「鉄覆山朱雀院久松城」からとっています。ミルク味の朱雀もこの別名からでしょう。
買ったところは、福山城最中を作っている父石屋本店さん。福山城最中と共にこちらのスタイリッシュなお菓子もぜひ。

おわりに

今回は、2022年(令和4年)に築城400年を迎え、令和の大普請で鉄板張りの姿を取り戻した福山城の城もなかに出会いつつ、福山城を楽しんできました。
瓜二つな城もなか。福山城の別名を教えてくれるネーミング。白黒の城のもなか皮色。

またこうやってまとめてみると、福山城の城もなかに城菓子は、名前や城型パッケージも、一部を切り取っていることが多い。
名前が福山城の別名から一部を切り取り、城型パッケージも五層の天守の一部を切り取っていました。
福山城の商品開発の何かを切り取りたい傾向が見えて来た?
単なる偶然かもしれませんが、面白い共通点に気付かされましたw

さて、特別急ぐ理由はないですが、鉄板張りの福山城、鉄は熱いうちに打てといいますので、早めに攻め込んでみてはいかがでしょうか?
その際、ぜひ城もなかや城菓子も堪能していってください!

これからも、城もなかに隠されたこだわりの工夫や秘密!
この城もなかが教えてくれる城の新しい魅力を求めていきます。
城もなか親善大使を夢見て、城もなかレーダーの調整を欠かさず、各地の城攻め、城もなか探索に行こうじゃありませんかー!

ご覧になった皆様が、城もなかを通じて、城が地域で愛されていることや、角度の違った城めぐりの新世界が広がればと思っております。

f:id:kojodan:20191205212535j:plainそれでは、
城めぐりのおともに「城もなか」を!
よき「城もなか」との出会いがありますことを祈っています。

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