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毎年6月2日におこなわれる阿弥陀寺の「信長忌」にいってきました

今日、6月2日は「本能寺の変」が起きた日です。
(旧暦だからとかややこしい話はこちらに書いてあります)

織田信長は本能寺で自害したとされますが、けっきょくその遺体は発見されていません。
そのことが日本史におけるミステリーのひとつになっているわけですが、諸説あるうちのひとつに「阿弥陀寺の住職、清玉上人が本能寺へ駆けつけ、信長の遺骸をいち早く発見するとともにその場で火葬に臥して遺骨を寺へ持ち帰り供養した」というのがあります。

1万3千の明智勢が取り囲み、必死で捜索している状況で、彼らより早く信長の遺体を見つけることが可能だったのかはわかりませんが、清玉上人はその後、明智光秀の陣を訪ねて戦闘の停止を求めるとともに、織田信忠森蘭丸ら本能寺、二条城にて自刃・討死した者たちの遺骸の収容と供養を申し出、光秀はこれを受諾しています。

そんなわけで、この阿弥陀寺には信長の位牌や供養塔などがあるのですが、毎年6月2日には信長たち「本能寺の変」での戦死者を供養する「信長忌」がおこなわれます。
うちから歩いていける距離なので、朝からいってきました。

門の脇には「織田信長公本廟」と書かれた石碑があります。
(後ろの案内板の写真を撮り忘れたので今度撮ってきます)

ぼくは9時半くらいに着いたんですが、すでに20人くらいの参拝者がいました。

通常、本堂は非公開なのですが、毎年この日だけは中に入ることができます。なかには阿弥陀如来像のほか、信長の書状や手槍などの寺宝が展示されています。
ちなみに参拝料は1000円です。

本堂には信長と嫡男の信忠の木像に加え、兄の織田信広の木像が並んでいました。
なぜ「本能寺の変」と直接関係のない信広が? と思ったのですが、一説によると「本能寺の変」が起こる40年前の1542年(天文11年)に、信広が父である織田信秀の側室の子ども(つまり信広の弟)を救ったそうです。信広によって育てられたこの子どもがのちに僧侶となり、阿弥陀寺を開いた清玉上人になったとか。

信広自身は1574年(天正2年)の伊勢長島一向一揆攻めで命を落としていますが、彼のお墓もここ阿弥陀寺にあります。

10時から法要がはじまり、ぼくら参拝者もお焼香をさせていただきました。
この頃にはざっと200人以上がいたと思います。

信長の廟所は裏手にあります。

手水鉢にも「織田木瓜」の家紋が刻まれていますね。

信長の廟所、信長の墓は近くの本能寺はじめ全国にたくさんありますが、遺骨が埋葬されているとされるのはこの阿弥陀寺だけです。

左手にあるのが森蘭丸、森力丸、森坊丸、いわゆる森三兄弟のお墓です。

観光寺院ではありませんので、6月2日以外にお墓を見学したい場合は必ず寺務所に断ってからお参りしてくださいね。

ちなみに「山崎の戦い」で光秀に勝利した羽柴秀吉は何度も阿弥陀寺に信長の遺骨を引き渡すように命じたそうです。
しかし遺骨を利用して後継者争いで有利な立場に立とうとする秀吉の行為は、主家を乗っ取ることに等しく「人の道にあらず」と住職の清玉上人は拒絶しつづけたそうです。

けっきょく秀吉が大徳寺でおこなった追善供養の際には遺骨の代わりに信長の木像を棺に納めることで乗り切ったのですが、阿弥陀寺は秀吉の怒りを買い、天下人となった秀吉に寺領の大半を没収されます。没収される前の阿弥陀寺は約900m四方の広大な寺域を持つ大寺院でした。

さらに1587年(天正15年)には今出川大宮(上京区上立売通大宮東入阿弥陀寺町)から現在の場所(上京区寺町通今出川上ル鶴山町14)に強制移転させるなどの嫌がらせを受けたそうです。
千利休はじめ「秀吉と戦った人」ってじつはけっこういるんですね。

本堂内は撮影不可なので、木像の写真は撮れなかったのですが、いただいた資料に写真があったので紹介しますね。

あと家紋の形をした干菓子もいただきました。

次は一年後となりますが、信長にお焼香するという体験もなかなか貴重なことなので、ぜひ来年の6月2日は阿弥陀寺を訪問してみてくださいね。

阿弥陀寺の観光情報

住所 京都市上京区寺町通今出川上る二丁目 鶴山町14
正式名称 蓮臺山 総見院 阿弥陀寺(れんだいさん そうけんいん あみだじ)
通称名称 信長公本廟所 寺町 阿弥陀寺(のぶながこうほんびょうしょ てらまち あみだじ)
観覧料 毎年6月2日の「信長忌」のみ1000円(その日以外は非公開)
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