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御城印帳の選び方

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攻城団では現在「ワイド御城印帳」と「御城印バインダー」というふたつの御城印ホルダーを販売中です。
これらの商品を開発にするにあたって、市販の御城印帳をたくさん購入していろいろと調べてみました。ひとくちに御城印帳といってもポケットのサイズや形状など、細かなちがいがあることがわかったので御城印帳選びのヒントとしてみなさんに紹介したいと思います。

なおこの記事は攻城団製の御城印帳を持ち上げたい意図ではなく、あとから別のタイプの御城印帳があることを知って「こっちのほうが良かった」となるのを防ぎたいという気持ちで書いています。
もちろん本音としては攻城団がつくった御城印帳を購入していただきたいのですが、それぞれの特徴をご理解いただいた上で自分にあったものをお買い求めいただくことがお互いの幸せだと考えています。

御城印帳選びのポイント

ひとえに「ポケットタイプ」といってもいろいろあります。とくに大きなちがいは以下の3点です。

  1. 中身の形状
  2. ポケットのサイズと形状(貼り付け方)
  3. 表紙の素材、加工

このほか比較してみると、ポケットの数や貼り付けの丁寧さなどもちがうことがわかりました。
以下、ひとつずつ見ていきたいと思います。

ポケットの付いていないふつうの御朱印帳を「御城印帳」として販売しているケースもありますが、この記事ではポケットタイプのみ取り上げています。

1.中身の形状

大きくは「ジャバラ式」と「アルバム式」にわかれます。
御城印帳のほとんどは御朱印帳にポケットを付けたもので、これが主流です。郡上八幡城の「城御朱印帳」や「城びと」の「ポケット御城印帳」などはAmazonでも販売されてますし、そのほか現地限定販売のものも含めるとたくさんの種類のジャバラ式御城印帳が販売されています。 

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ちなみに御城印がブームになる以前からこの形式のものは存在していました。それが古川紙工の「思い出朱印帳」で御朱印帳の「裏面」にポケットを付けた商品でした。
拝観チケットや写真を入れることを想定してポケットが用意されたようなのですが、ジャバラ式は構造的に表と裏を入れ替えできるので、ひっくり返すと御城印帳と同じになります。

一方の「アルバム式」は現在のところ「御城印バインダー」しか存在しませんが、背表紙があり1ページずつ独立したものを指します。

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リングバインダー式にかぎらず、たとえば御城印帳として売られているわけではありませんが、百均などで販売されている年賀状ホルダーなどはアルバム式ですね。

メリットとデメリット

ジャバラ式のほうが広げてみたときに壮観であることはまちがいありません。写真映えもしますね。
ただ入れ替えが面倒というのがデメリットです。
もともと御朱印帳は参拝した順に書いていただくものなので、御城印も購入した順番でポケットに収納してけばとくに問題にはならないと思いますが、お気に入りの順番に並べ替えたい場合はずらしていかないといけないのでちょっと手間です。
(個人的には購入順で時系列で並べておくと旅の記憶を思い出しやすいのでオススメです)

2.ポケットのサイズと形状(貼り付け方)

次に今回の調査でかなりちがいがあることがわかったポケットについて説明します。
形状によって一長一短がありますので、ご自身のこだわりにあわせて選ぶ際のいちばんのポイントになると思います。

もっともメジャーなのは御朱印帳のジャバラに沿ってPP(ポリプロピレン)素材のシートを重ねてポケットにしたものです。1ページごとに両横と下部を糊付けしてポケットをつくっていく感じです。
攻城団の「ワイド御城印帳」もこの方式です。

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機械でつくるので量産化しやすいメリットがある反面、ポケット部分にシワができやすいという欠点があります。
おそらくこのタイプの御城印帳をお持ちの方はご自身の御城印帳を開いて見ていただきたいのですが、ポケットが波打っているページがあるのではないでしょうか。

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これは紙とPPという異なる素材を接着し、かつジャバラなので折り目ができることから、どうしてもシワはできてしまうそうです。
とはいえ攻城団で製造をお願いしている工場の職人さんががんばってくださって、かなりきれいにポケットを貼り付けていただきました。
(これはアピールポイントのひとつです)

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もっとも、構造的にシワができないようにする方法もあります。
それがポケットを独立させる方式です。「ニッポン城めぐり」の「オリジナル御城印帳」や、高遠城で販売している美篶堂製の御城印帳が採用しています。
ポケットが1ページずつ独立しているのでシワはできませんが、手作業になるので量産には向きません(原価も高くなります)。

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ただほんとうにきれいですし、両横を糊付けする必要がないので、ポケット幅を広く取ることができるというメリットがあります。

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美篶堂製の御城印帳

御城印帳のポケットがなぜ片面にしかないのか、裏面も使えば倍の枚数が収納できるのにと思われた方も多いと思います。ぼくも同じように考えて相談したのですが、分厚くなるためジャバラで折り畳めなくなるのでむずかしいそうです。
調べたかぎり、美篶堂製の御城印帳だけが唯一、独立式の特徴を活かして裏面にもポケットが付けられていました。

3.表紙の素材、加工

最後は表紙です。
印刷したものや箔押ししたもの、素材も和紙や布地など、カバーについてはほんとうにいろんな種類があります。
攻城団ではくまモン版はイラストをきれいに見せるため印刷してマットPP加工を、和紙表紙版は和紙の良さを活かすために箔押しのみとしました。
多くの御城印帳はこんなふうにイラストを活かすための素材を、あるいは表紙素材を活かすためのデザインを選定されていると思います。

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またマットPP加工した御城印帳を購入された方から「持ち歩くものなので、撥水加工がありがたい」と言われたことがあります。
たしかに少し濡れた程度であればさっとふけば大丈夫ですから、和紙や布地ではなくPP加工をしたものを選ぶ理由のひとつになるかもしれませんね。

防水対策としてはビニール製のカバーがついたものもありますね。
「城びと ポケット御城印帳」や「ニッポン城めぐり オリジナル御城印帳」などは標準でビニール製のカバーが付属していますので安心です。

御城印帳の選び方

今回紹介した御城印帳を比較表にするとこんなふうになります。
このほか現地販売の御城印帳は――たとえば会津若松城のものが攻城団製だったり、小田原城のものが城びと製の御城印帳であるように――だいたいどれかと同じものです。
ただしお城ニュースに送られてくる写真の中にはいくつか見たことのないタイプの御城印帳もあるので、まだまだ知らない御城印帳メーカーがありそうです。

商品名 中身 ポケットの
取り付け
ポケット数 ポケットの
サイズ(cm)
本体の
サイズ(cm)
価格 備考
郡上八幡城 ポケット式 城御朱印帳
(ピジョン製)
ジャバラ式 一体型 42 幅10.9
×高さ16.4
幅12.4
×高さ18.3
×厚さ1.8
1800円 ビニール製のカバーつき
城びと ポケット御城印帳
(ピジョン製)
ジャバラ式 一体型 42 幅10.9
×高さ16.4
幅12.4
×高さ18.3
×厚さ1.8
2750円〜 ビニール製のカバーつき
思い出朱印帳
(古川紙工製)
ジャバラ式 一体型 42 幅11.0
×高さ16.4
幅12.4
×高さ18.3
×厚さ1.8
1980円 ビニール製のカバーつき
「ニッポン城めぐり」オリジナル御城印帳 ジャバラ式 独立型 42 幅12.0
×高さ17.0
幅12.9
×高さ18.3
×厚さ1.8
2860円 ビニール製のカバーつき
高遠城 御城印帳
(美篶堂製)
ジャバラ式 独立型 26 幅12.0
×高さ18.0
幅13.5
×高さ19.2
×厚さ1.2
3000円  
攻城団 ワイド御城印帳
(松本コロタイプ光芸社製)
ジャバラ式 一体型 42 幅12.1
×高さ16.3
幅13.8
×高さ18.5
×厚さ1.8
1980円〜  
攻城団 御城印バインダー
(むらさき紙工製)
アルバム式 独立型 約100 幅11.8
×高さ18.0
幅15.0
×高さ18.5
×厚さ3.8
990円 ポケット(リフィル)は標準で10枚のみ付属
表は横にスクロールします。またサイズはぼくが定規で測ったので1mm程度の誤差はあるかもしれません。

とはいえ選ぶ際の決め手の2割は価格、7割はカバーデザインだと思います。
ぼくらもポケットのサイズや貼り付けのきれいさにこだわりつつも、「くまモンのパワーを借りよう」とか「攻城団のロゴを箔押ししたらカッコいいかも」と表紙デザイン重視でつくってきました。御城印と同じようにオリジナリティあふれるデザインの御城印帳がこれから増えていくといいですね。

攻城団としてもワイド御城印帳の新デザインをつくっていくとともに、現地でしか購入できないオリジナル御城印帳の製作をサポートしていきたいです。
(ぜひご相談ください!)

オリジナル御城印帳 – 攻城団合同会社

最後のまとめ方が下手で、ちょっと宣伝っぽくなりましたが、これだけ御城印が増えてくるとそれを収納する御城印帳も1冊2冊では足りなくなりますので、次は御城印帳のコレクションが盛り上がっていくんじゃないかなと思っています。

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