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【お城の基礎講座】58. 石垣の構造

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石垣はお城めぐりの時の見所の一つでもあります。
それぞれのお城によって石垣の表情が異なっているからです。
その石垣は様々な役割をもつ石から成り立っています。
今回はこの石垣の構造について学んで行きましょう。

種類石垣の基礎

石垣の基礎は地盤によって異なります。

強固な地盤の場合

山城のような強固な地盤の場合、地面を掘って根石(ねいし)を固定します。
根石とは石垣の基礎となる石のことです。
その根石の上に積石(つみいし)を積み上げていきます。 

水堀の場合

水堀の場合は当然水を張るため、石垣の基礎には工夫が必要です。
不同沈下(不揃いに沈下を起こすこと)を抑えるために、まずは堀の底に太い松の胴木(どうぎ)を敷きます。
そしてこの胴木がずれないように、短い松丸太の杭を打って止めます。
胴木の上に直接根石を固定し、この上に石を積んで行きます。
こうすることによって、まちまちに沈んでいく不同沈下を防ぐことができるのです。

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石垣の構造

積石(つみいし)の積み方

根石が出来上がったら積石(つみいし)を積み上げていきます
石垣の断面を見るとよく分かるのですが、積石同士は石垣表面から少し後ろで接しています。
後ろに飼石(かいいし)を挟んで固定と角度の調整を行います。
この飼石は隙間に合わせて大小様々な石を使用します。
積み石の後ろには裏込石(うらごめいし)をぎっしりと詰め込んでいます。
裏込石は栗石(ぐりいし)とも呼ばれ、石垣を後ろから支える役割があります
さらに石垣中の排水という重要な役割も持っています。
雨が降った場合、裏込石の間を流れて落ちていき、石垣自体に余分な水圧がかからないようになるのです。
また積石が野面(のづら)や打込接(うちこみはぎ)など石垣では、表面に石同士の隙間ができてしまいます。
この隙間が石垣を登る足がかりとなってしまうため、間詰石(まづめいし)と呼ばれる小石を詰めす。
これは石垣表面の見栄えを良くする効果もあります。
石垣の一番上は天端(てんば)、一番上の石は天端石(てんばいし)とよばれ、石垣はこの天端石いっぱいまで積み上げられて、石垣が完成です。

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石垣の積み方

まとめ

石垣は大小様々な石を使って積まれていました。
ということで、石垣の構造というお話でした。
じゃあね🖐️

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