攻城団ブログ

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東京国立博物館で特別展「桃山―天下人の100年」を見てきました

現在、東京国立博物館で開催されている特別展「桃山―天下人の100年」に行ってきました。
(前期展示は11月1日まで、後期展示は11月3日~29日まで)

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news.kojodan.jp

どの時間帯が狙い目か(見学のコツ)

最初に訪問すべき時間帯についてお伝えしておきます。
今回ぼくは平日だし朝イチなら空いてるかなと思ったのですが、開館前からけっこう並んでました。
あとでスタッフの方に尋ねたら、週末よりは平日、それもランチタイムか閉館前が空いているそうです。閉館時間は平日が18時、金曜・土曜が21時なので、その2〜3時間前くらいに入館することをオススメします。
(この特別展は事前にチケットの購入が必要なのでそのくらいの時間のチケットを買いましょうという意味です)

あと朝イチで訪問した場合、第2会場から見るとガラガラなのでオススメです(時系列で見たい人も2周すれば大丈夫!)。ぼくはそれに気づくのが遅かったので第1会場から入ったのですが、最初の「洛中洛外図屏風」コーナーの人だかりがすごかったので、そこは後回しにして次の部屋からスタートすることにしました。おかげでほとんど独り占め状態でした。
この方法は朝イチじゃないと使えないのですが、けっこういいですよ。

見終わるのにだいたい何時間くらいかかる?

見学の所要時間について、ぼくの場合は途中で少し休憩も挟みましたが、だいたい3時間弱でした。
展示室は第1会場と第2会場にわかれていますが、出入りは自由なので何度でも入れます。さらにいうと当日は(正門から出なければ)再入場も可能なので、途中でランチやお茶をして休憩することもできます。
もし時間があるなら、12時くらいのチケットを買って入場して、空いてる時間帯に一周まわって、そのあと遅めのランチを食べて、またもう一周見る、さらに本館の展示(これも特別展のチケットで見学できます)も見て帰るというのがいちばん贅沢かつ有効な楽しみ方だと思います!

ともあれぼくもかぎられた時間ではありましたが(本館はほぼ見れず)、第1会場を3周、第2会場を2周まわることができました。
訪問するまではチケット代の2400円はなかなか強気な値付けだと思っていたのですが、途中からは「いやいや、これは安すぎだろ」と考えを改めるくらい大満足でした。情報量が多すぎて休憩しないと知恵熱が出そうなくらい楽しませてもらいました。

あ、なので図録はぜったい買ったほうがいいと思います。図録を買っておけば展示物の名前や説明文を暗記しなくてすむので、本物を見ることに集中できます。

図録は現地でも買えますし、MARUYODOのサイトで通販でも購入できます。

特別展「桃山―天下人の100年」 図録 | 図録専門販売サイト MARUYODO

特別展「桃山―天下人の100年」は歴史好きならぜぇぇーーーったい見といたほうがいい

右を見ても左を見ても国宝や重要文化財だらけなのは当然ですが、美術に興味はあるけどたいして詳しくないぼくでさえ名前がわかる、狩野永徳、長谷川等伯、俵屋宗達、岩佐又兵衛といった画壇の天才たちの作品に加えて、信長・秀吉・家康の直筆書状、後奈良天皇・後陽成天皇・後水尾天皇の宸翰(しんかん=天皇自筆の文書)、千利休や古田織部の茶器、などなど、タイトル通り桃山文化の集大成って感じでした。

「洛中洛外図屏風」だけで歴博甲本・上杉本と2点も展示されていて、その横には「聚楽第図屏風」と並んでいて圧巻でした。
Wikipediaでパブリックドメインの画像を見たことのある方は多いと思いますが、これの本物を見れるんです。後期は後期で岩佐又兵衛が描いた船木本とか徳川の二条城が描かれた勝興寺本が展示されます。

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『洛中洛外図屏風』《上杉本》(米沢市上杉博物館所蔵)

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『聚楽第図屏風』部分(三井記念美術館所蔵)

図録ではわからないことのひとつが、個々の作品のスケール感なんですよね。
どのくらいの大きさなのかはやっぱり自分の目で見てみないと掴みづらいです。屏風絵などは大きいのだと高さが160cm以上あったりするので、ぼくはできるだけ全体的に見て感じることを意識しています。
(細かいことはよくわかんないので帰ってから図録で勉強します)

桃山文化の象徴でもある金碧障壁画だけで何点あったかなというくらい、たくさん展示されていましたが、肖像画も三好長慶、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった天下人のものがズラリと並んでいました。
後期展示では足利義輝の肖像画が展示されるなど、このコーナーも入れ替えがあるようです。

今回は初めて見る作品が大半でしたが、そのなかでも智積院で見た「楓図」(長谷川等伯)や、名古屋の徳川美術館で見た「豊国祭礼図屏風」(岩佐又兵衛)など、以前現地で見た作品と再会できたのもなんだかうれしかったです。

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『楓図』(智積院所蔵)

再会といえば第2会場の最後、つまり桃山文化のラストを飾るコーナーでは二条城二の丸御殿の障壁画「松鷹図」(狩野山楽)が展示されていました。

余談ですが、二条城二の丸御殿でぼくらがいつも見てるのはレプリカです。
本物は傷まないように大事に保管されていて、不定期にこういう出張展示で貸し出されたり、二条城内にある展示収蔵館で公開されます。ぼくは過去に展示収蔵館で見てるんですけど、ちがうところ――しかも東京国立博物館という大会場――で会うとなんとなくぼくまで誇らしくなってきますね。

ちなみに襖(ふすま)の取っ手(引手金具)も当時のままなので、徳川慶喜がさわったかもしれないと思いながら見てみてください。
(たぶん将軍自ら取っ手にふれることはないと思うんだけど)

二条城からは黒書院、大広間にある、あの大きな釘隠しも展示されていました。
本物をはずして持ってきてるとすれば、いま二条城には釘隠しがはずされたところがあるってことですよね。廊下の裏側の柱なら見えないから、そのあたりのを取り外したのでしょうか。

甲冑や刀剣好きの方も満足できるはずです。
第2会場では大量の甲冑、そして刀剣が展示されていました。伊達、上杉、徳川など有名武将にゆかりのあるものがたくさん展示されていましたが、ぜひ詳しい方に「こんなにすごいのが展示されてるんだ」ってことを紹介してほしい。

……とまあ書いているときりがないのでこのへんで終わりにしますが、冒頭に書いたとおり大満足の特別展でした。日程調整して行ったほうがいいです。

お腹いっぱいというか、集中して見てたら頭が痛くなったくらいなので、休憩する時間も考慮しつつ、ちょっとスケジュールに余裕を持って見学してください。
展示会場の2階にも休憩スペースはありますし、グッズショップもあるので休憩がてらグッズを見てもいいと思います。1階にはカフェコーナーもあるので、そこで休むのもいいですね。

入場制限をかけているとはいえ、やっぱり人気のイベントなのでどうしても混み合います。
マスク着用は必須ですし、展示室内で話す人は多くないので(少しだけいました)飛沫感染のリスクは低いと思いますが、それでも有名な作品の前だと人だかりができてしまうので、そういうときは少し待つか、とりあえず先に進んであとからもう一周見ればいいやというくらいの気持ちで見学するとストレスなく楽しめるんじゃないでしょうか。

ぼくは後期展示をどうするか、いまから悩んでいます。

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(この表紙に使われている超有名な狩野永徳の「唐獅子図屏風」は後期展示です)

おまけ:1階の展示、常設展を見る時間も忘れずに

ぼくの反省点でもあるのですが、特別展のチケットで常設展も見れることを知らなかったので、ほとんど見ることができませんでした。

1階では「令和元年度新収品展」としてあらたに収蔵品に加わった作品が展示されていました。
土佐派の土佐光重が描いたと伝わる重要文化財「浜松図屏風」もありました。

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しかもこっちは撮影OKなんです。

反対の部屋にはトーハクおなじみの埴輪(はにわ)たちとか。

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あとしゃちほこの起源とも言われる「鴟尾(しび)」とか。

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常設展のほうにも狩野芳崖が描いた「山水図」とかが展示されていました。

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アイヌや琉球のコーナーもあったので、次回は常設展を見る時間もしっかり確保しておこうと思います。

最後はドラマ「半沢直樹」で東京中央銀行のロケ地に使われた、本館の中央階段を見るのも忘れずに!

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