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御朱印集めの魅力について、花しょうぶさんに聞いてみました

全国のお城めぐりとあわせて御朱印集めを楽しんでらっしゃる団員の方へのインタビュー企画です。
花しょうぶさんには以前から御朱印集めをされていることや、その楽しみ方について話を聞いていたのですが、あらためて御朱印を集めたきっかけやその魅力についてお話を伺いました。
(今回はメールインタビューです)

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いつ、どんなきっかけで御朱印集めをはじめられたのですか?

花しょうぶ
2016年(平成28年)4月8日、仁和寺でいただいたものが人生初御朱印です。
きっかけは、お遍路さんに興味がありつつ、(何となくハードルが高い気がして)ためらっていた時に出会った「御朱印めぐり」という言葉。お遍路さんでなくても御朱印をいただける寺社が各地にあることがわかり、御朱印巡りを始めました。
これまで集めてきた中でいちばん気に入っている御朱印を教えてください

花しょうぶ
松島の瑞巌寺でいただいた御朱印です。

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訪れたのは東日本大震災の後、復興に向けて進んでいる時期。
瑞巌寺が一番好きな戦国武将「伊達政宗公ゆかりのお寺」ということもありますが、特に心惹かれるのが、この力強い「聖観音」の文字。
東日本大震災の爪痕が大きく深く残っているこの町が復興に向けて、前へ進もうとしている姿と重なり、感動しました。 わずかにクリームがかった紙に書かれているのも、もう一つのお気に入りの理由です。
御朱印・御朱印集めの魅力はどんなところにあると思いますか

花しょうぶ
歴史ある寺社を訪れ、その空気を感じられることだと思います。
かつて参道を歩いたであろう人々のことや、刻んできた歴史を思うと、心が深呼吸するようにふっくらと柔らかく、穏やかになります。参拝して、御朱印をいただくことは、私にとって「心の温泉」です。

御朱印をいただく時の私なりの楽しみがいくつかあります。
まず、一つ目は、御朱印のインクや墨が写らないように挟んでくださる紙です。
正式名称では無いようですが、多くのお寺さんなどで「はさみ紙」と呼ばれているものです。

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御朱印に関することや、お寺の歴史などに触れたもの。新聞の切れ端。わら半紙など様々です。
綺麗な紙より、インクが滲んだわら半紙や少しヨレた紙が、味があって楽しいです。
ただ、お寺の方によると、「この紙は無い場合もある」とのことでした。用意した分が切れてしまい、補充が追いつかないこともあるそうです。
なので、これもご縁のものなのだと思います。

二つ目は、こちら。
瑞巌寺の御朱印帳を購入した際に、添えられていた禅語です。御朱印帳の1枚目にも、同じ禅語が印刷されています。

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こちらは仁和寺の御朱印帳を購入した際のもので、御朱印について丁寧に書かれています。

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そして三つ目。
これは、六角堂で御朱印をいただいた時に添えられたもので、お守りやお札のように「観音様からの授かりもの」として、参拝者に渡されるものです。

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御朱印だけをただ「集める」のではなく、御朱印にまつわる様々な物事に触れることができるのも私にとって魅力です。
これから御朱印集めをはじめられる方にメッセージをお願いします

花しょうぶ
御朱印はとても魅力あるものです。
集め始めると、次々に欲しくなったり、特別な御朱印が欲しくなったりすると思います。それも、御朱印集めの一つの楽しみかもしれません。ですが、御朱印の魅力は、それだけではないと思っています。寺社を参拝し、ご縁を結ぶ。ご縁を結ぶというと大げさに聞こえるかもしれませんが、その日、その時にその場所を訪れることができた――それはとても素敵なことです。

私が御朱印をいただく時に心がけているのは、参道をゆっくり歩くこと。季節の花を愛でたり、鳥のさえずりを聞く。空を見上げ、庭をゆっくり眺め、ここへ来ることができたことを、感謝しながらお参りする。そうやって普段はあまり使えていない五感を働かせていただいてきた御朱印は、写真を見なくてもその時のことを鮮明に思い出すことができます。御朱印を見るだけで、参拝した時の清々しい気持ちが蘇ります。
平成から令和になるときに、御朱印にまつわる様々な問題が報道されましたが、そのイメージを払拭するほど素敵な御朱印巡りをしていただきたいと思います。そして、自分なりの楽しみをぜひ見つけていただきたいです。

お話を伺ってみての感想

花しょうぶさんの誠実な人柄がよく伝わるコメントでした。
御朱印は「いただく」と表現しますが、もともとが寺院に参詣した人が写経を奉納し(納経)、その証としていただくものが起源とされます。つまり最初から売買の対象ではなく、信仰にもとづく厳かなものでした。
たしかに時代によって御朱印のあり方も変化しています。江戸時代中期には納経をしなくても御本尊に参拝した証として御朱印が授受されるようになり、明治以降には寺院だけでなく神社においても御朱印の慣習が広まりました。このように御朱印の文化や慣習も一律のものではなく、多少変化することはあるのですが、どれだけブームになっても参詣の証としていただくものであることを忘れてはいけないし、そうした心がけがもっとも大事だと思います。

スタンプラリーと決定的にちがうのは、御朱印は自分の御朱印帳に直接書いていただくという点でしょう(一部、書置きの寺社もあります)。
ぼくはこの「待つ」時間がすごく好きです。心が落ち着くというか、わずかな御朱印代で心が洗われるような気持ちになれるんですよね。ただ最近は御朱印をお願いする人が増えているせいか、最初に受付で御朱印帳を預けて、参拝後に受け取るところも多いので、御朱印を書いていただくのを待たせていただくこと自体が貴重になってきました。

それと花しょうぶさんが楽しんでらっしゃる「はさみ紙」の話もおもしろかったですね。
ぼくがこれまでにいただいたお寺ではわら半紙がほとんどだったのかぜんぜん記憶にないのですが、たしかに瑞巌寺や六角堂のような紙が挟んであると大事に取っておきたくなるかも。
聞けば聞くほど、人によっていろんな楽しみ方があるのが御朱印集めのいいところで、マナーは守りつつ、自分なりの楽しみ方を見つけていきたいなとあらためて思いました。

今回お話を伺った、花しょうぶさんのプロフィールです。

kojodan.jp

 

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