攻城団ブログ

お城や戦国時代に関するいろんな話題をお届けしていきます!

金碧障壁画 の検索結果:

石川県立歴史博物館で開催中の特別展「御殿の美」を取材してきました

…などに現存する豪華な金碧障壁画や飾り金具などが展示されていました。現在、二条城も名古屋城も御殿内に飾られている障壁画は複製されたものです。本物は大事に保管され、定期的に二条城なら展示収蔵館で、名古屋城なら西の丸御蔵城宝館で公開展示されています。ただ順番に公開するにしても点数が膨大なので、たとえば今回展示されている二条城の「松鷹図」も数年から数十年おきにしか見ることができません。そういう貴重な障壁画が何点も一度に見れるのはこうした特別展ならではですね。 ほかにも前田家の菩提寺で…

四百年遠忌記念特別展「大名茶人 織田有楽斎」のプレス内覧会に参加してきました

…このインパクトのある金碧障壁画は豪華で美しいのでぜひ間近で見てほしいです。ちょうど椅子もあるのでしばらく座って見るのがいいですね。 ぼくは2022年3月の「京の冬の旅」で正伝永源院が特別公開された際に「蓮鷺図襖」を見ましたが、今回は室中と同じ配置で展示されています。有賀学芸員に案内された際、その演出の素晴らしさに自然と「すごい」と口にしてました。 そして最後の第5部は現在の正伝永源院ということで、現役の茶道具などが展示されています。茶事に関する秘伝のマニュアルとも言える「正傳…

名古屋城で開催中の企画展「初公開 門外不出 巨大杉戸絵」取材レポート

…でした。またいわゆる金碧障壁画のように金箔が貼られているわけではなく、直接板に絵の具で描くため襖絵とは少しちがった印象を持たれると思います。 杉戸が建物間の仕切りに使われたと説明しましたが、今回展示された杉戸絵は、 竹虎図杉戸絵(重要文化財)=大廊下と表書院の間 ※上の写真 松山鳥図杉戸絵(重要文化財)=表書院と対面所の間 雪中柴垣図杉戸絵(重要文化財)=鷺之廊下と上洛殿の間 花車図杉戸絵(重要文化財)=上洛殿の廊下の途中 の仕切りとして使われました(これは前期のもので、後期…

【画像73枚】名古屋城・西の丸御蔵城宝館の見学レポート

…ナーに展示されていた金碧障壁画「松楓禽鳥図」のある表書院の平面図もあります。あの襖絵は表書院一之間と二之間を遮断する襖の二之間側に描かれているのですが、場所はわかりますか。 とまあ聞いたことをほぼすべて書いて、写真も撮れるだけ撮ってきましたが、やっぱりじっさいに自分の目で見てほしいです。とくに今回初公開の資料の数々は次にどこで見られるかわからないので、とくに地元の方は東京や熊本の貴重な資料を見れますのでぜひ期間中に訪問してみてください。 特別展の図録がなんと110円で買えるの…

東京国立博物館で特別展「桃山―天下人の100年」を見てきました

…山文化の象徴でもある金碧障壁画だけで何点あったかなというくらい、たくさん展示されていましたが、肖像画も三好長慶、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった天下人のものがズラリと並んでいました。後期展示では足利義輝の肖像画が展示されるなど、このコーナーも入れ替えがあるようです。 今回は初めて見る作品が大半でしたが、そのなかでも智積院で見た「楓図」(長谷川等伯)や、名古屋の徳川美術館で見た「豊国祭礼図屏風」(岩佐又兵衛)など、以前現地で見た作品と再会できたのもなんだかうれしかったです。…

南山王の居城・南山グスクと、沖縄最南端の具志川グスクを取材してきました

…まさか沖縄で狩野派や金碧障壁画の話をすることになるとは思わなかったので驚きました。ちなみに「沖縄に金屏風は残ってないんですか? それだけ取り扱っていたなら狩野派の作品が何枚か残っててもおかしくないのでは」と聞いたのですが、沖縄観光コンベンションビューローの人たちもわからないとおっしゃってました。どこかで見られるといいですね。 ……と現地では話が終わったのですが、この原稿を書きながらまちがってることに気づきました。多魯毎が最後の南山王として尚巴志に滅ぼされた1429年というと、…

二条城歴史講座「二条城は誰のものか―明治維新後の歩みをたどって―」を聞いてきました

…かっていて、御殿内の金碧障壁画を絶賛しているものもあれば、「和風建築に絨毯はひどい」と酷評しているものもあるとか。 1915年(大正4年)には大正天皇の即位にともなう大饗宴場として二条離宮が使われることになりますが、このときに多くの建物が増築されています。 ただしこれら増築された建物は式典後に京都府や京都市などに下賜されていて残っていません。また式典の際には二の丸御殿の床はすべて絨毯張りに統一されたのですが、このあと段階的に薄縁(うすべり)敷きに変更されていきます。このあたり…

京都文化博物館の特別展「百花繚乱 ニッポン×ビジュツ展」にいってきました

…のテーマは「金」! 金碧障壁画や金の蒔絵など、もっともきらびやかなコーナーでした。 狩野派の「洛中洛外図屏風」に岩佐派の「源氏物語図屏風」という見事な金屏風。 これは天璋院篤姫の婚礼調度で、陶磁器製の茶碗をのせる台とそのふたです。木製漆塗ですが、さすが将軍に輿入れするだけあってめちゃくちゃきれいでした。 ほかにも桐鳳凰蒔絵硯箱や鹿秋草蒔絵硯箱などが。 インパクトがあったのがこの宇和島伊達家の乗物です。駕籠の中でも引き戸が付いている高級なものを乗物と呼ぶそうですね。 宇和島伊達…

二条城で「松鷹~桃山の遺風~」のギャラリートークを聞いてきました

…い(二条城にかぎらず金碧障壁画はだいたい修理の手が入っている) 鳥は比較的オリジナルの線が残っているので今回の特定に用いられた(そのほか松の全体的な形や構図の取り方も参考) 二条城二の丸御殿は桃山様式の障壁画と、探幽が作り上げた新様式(余白を復活させた)の両方の時代様式の絵が見れる貴重な場所 修復事業については現在の技術、そして倫理の観点から表面の傷は直せないため残したままになっている 話をそのまま文字起こししているのではなく、要約・補足しつつ書いています。 新しい知識として…

【お寺まるごと美術館PROJECT】妙顕寺で酒井抱一「観世音図」を見てきた(夜桜ライトアップも)

…物です。安信の三作は金碧障壁画ではなく水墨画の掛け軸ですが、こういう人たちの絵がふつうにあるのが京都の大寺院のすごいところです。Wikipediaの安信のページにも記載されてないのですが、ほかにもきっとたくさんあるんでしょうね。 ほかにも狩野山楽の「楼閣山水図屏風」などが妙顕寺にはあるはずなのですが、今回は展示されてませんでした。この絵は山楽の基準作例とされてるそうなので、いつか見てみたい。 展示の脇におもしろい図があったので、メモして帰ってきたので共有しますね。(こういうの…

【お寺まるごと美術館PROJECT】妙蓮寺で長谷川派の障壁画を見てきた

…て、寺宝の長谷川派の金碧障壁画を公開されているので見に行ってきました。 妙蓮寺は鎌倉時代に日蓮の弟子、日像(にちぞう)によって創建されたお寺です。現在地に移転したのは1587年(天正15年)、豊臣秀吉の都市改造のときで、このあたりは「寺之内通」といって、妙顕寺城の場所から移転してきた妙顕寺などお寺がたくさんあります。 桜はもうちょっとで満開といったところ。 宝物殿に展示されている寺宝の障壁画は長谷川等伯一派の作品と紹介されています。なんでもこの障壁画を書いた時期、等伯は手を怪…

【京の冬の旅】妙心寺鱗勝院で春日局の御霊屋と海北友雪の水墨画等を見てきた

…り 天球院の室中には金碧障壁画の「竹虎図」が描いてましたけど、こちらには水墨画とお寺ごとにいろいろちがうんですね。このへんはもっといろんなお寺をまわっていくとルールとかパターンが見えていくのかな。これから勉強していきたいところです。 春日局の父親は斎藤利三ですが、利三は明智光秀の重臣であったため彼女が幼少の頃(3歳頃)に処刑されています。その後、彼女らを庇護したのが海北友松で、その恩を忘れなかった春日局が海北友雪を引き立てたようです。 斎藤福から春日局、そして家光との関係 ち…

【京の冬の旅】妙心寺天球院で狩野山楽・山雪の「竹虎図」等を見てきた

…がき)草花図」などの金碧障壁画のほか、水墨画や杉戸絵も含め、全152面が重要文化財に指定されています。江戸初期に建てられたにもかかわらず、1788年(天明8年)の「天明の大火」の被害もまぬがれてこうして残っているのは二条城二の丸御殿と並んで京都の奇跡のひとつですね。 公式ガイドブックより この「竹虎図」に描かれているのは、左にいる3頭のうち真ん中の大きいのが山楽で、その左にいるのが山雪、右の子虎は山雪の息子の永と、京狩野の三代を描いたとされてます。右にいる豹は山楽の奥さんか、…

龍安寺に123年ぶりに戻ってきた金碧障壁画「芭蕉図」を見てきた(ついでにオムライス情報も)

…芭蕉をモチーフにした金碧障壁画が展示されています。 この芭蕉の絵はもともと龍安寺の塔頭のひとつで、織田信長の弟である織田信包によって建立された西源院の方丈の障壁画として描かれました。しかし1797年(寛政9年)に起きた火災で寺領の大部分が焼失すると、西源院方丈を龍安寺本堂(石庭がある建物)として移築したため、同時に襖絵も移されました。客人をもてなす「上間(じょうかん)一の間」で使われていたようです。(展示されているのは上間二の間) その後、明治維新後の廃仏毀釈によって1895…

【京の冬の旅】本法寺で長谷川等伯筆「佛涅槃図(複製)」や狩野山楽筆「唐獅子図屏風」を見てきた

…いと思います。だって金碧障壁画ってそれだけでド派手でカッコいいし、見応えありますよね。 そして「竹に虎」や「唐獅子牡丹」のような仏教由来のモチーフの組み合わせだったり、「涅槃図」にコリー犬が描いてあるとか知ると絵がただの絵じゃなくなるというか、画家の気持ちが少しだけ感じられますよね。 もちろん事前に知識を仕入れておいたほうがいいですけど、あとからでもぜんぜんオッケーです。そのときに「自分の目で見たことがある」というのが大事で、一度でも見ていたらおおげさではなく感動が10倍変わ…

フィードバックのお願い

攻城団のご利用ありがとうございます。不具合報告だけでなく、サイトへのご意見や記事のご感想など、いつでも何度でもお寄せください。 フィードバック

読者投稿欄

いまお時間ありますか? ぜひお題に答えてください! 読者投稿欄に投稿する